さて、実際に撮影をして、画質をチェックしてみた。さすがにHD画質で撮影できるとあって、高精細な映像を撮影できた。中華街の善隣門を撮影してみたが、中央の中華街の文字や細かい装飾もキチンと映っている。
ただ、S/Nが多少気になり、モアレも出た。パン(カメラを左右に振る)をしたときに、多少残像感が残るのとズーム後のピント合わせに時間がかかる点も気になってしまう。とは言っても、それはハイビジョン画質としての苦言。これまでのSD画質と比べれば、確実にキレイな映像で記録でき、大画面薄型テレビで再生しても、なんの遜色もなく視聴ができる。
ハイビジョン画質以外にもWebや携帯端末での視聴を目的としたデータの軽いQVGA(640×480)サイズでも撮影ができる。ブログやビデオ共有サイト、Podcastなど意外と活躍の場面は多い。これからは、定期入れに子供の写真を忍ばせるのではなく、iPodに子供の動画を入れておくのが、正しい親のあり方かもしれない。
動画撮影時にモードの切り替えをせず、静止画の撮影ができるのも「Xacti」の売り。特にHD1Aは500万画素の静止画撮影ができる。実際に撮影しても、ハイビジョン画像が物足りなく見えるほどの高精彩な静止画を撮影できた。
しかし、後に撮影したムービーを確かめてみたところ、静止画を同時撮影した場面はムービーも一瞬静止した状態になってしまった(音声は途切れずに再生された)。ムービーをメインと考えるなら、ここぞという場面以外では同時撮影はあまりオススメできない。
デジカメとしての能力はさすがに高い。従来よりも光量が2倍になったフラッシュをはじめ、露出補正などのマニュアル操作や1cmマクロ撮影、マニュアルフォーカスなど、高度な撮影をするための機能は揃っている。簡単に適した撮影モードを使うことができるシーンセレクションや手ブレ補正機能は、初心者にも配慮している。
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