先にも述べたが、この「DMC-L1」はフォーサーズ規格に準拠したカメラである。従って他メーカーより発売されているフォーサーズ用レンズが使用できるのだ。現在フォーサーズ用レンズは同じくフォーサーズ規格を採用している「Eシステム」を展開しているオリンパスからとシグマの2社より発売されている。パナソニックからも今後いくつかのレンズが発売されるとの事だが、現時点においてはこれら2社のレンズを使用することになる。そこでオリンパス「ズイコーデジタルED50-200mm F2.8-3.5」を「DMC-L1」に装着して撮影してみた。ちなみにレンズに絞りリングがない場合はFUNC.2ボタンを押しながら背面のコマンドダイヤルを回すことで絞り値を設定することが可能だ。
このようにフォーサーズ用レンズであれば問題なく使用できる。逆に「ライカDバリオエルマリート 14-50mm/F2.8-3.5ASPH」をオリンパス「E-1」などに装着して使用することもできる。「E-1」で手ブレ補正機能付きレンズが使えるのだ。共通規格であるフォーサーズのおもしろいところだ。ただし現在のところライカDレンズは単体販売されていない。パナソニックにはレンズ単体での販売も検討してもらいたいところだ。
「DMC-L1」はとても個性的なデジカメであると言える。だがそれだけではなく実際の撮影において実用的な機能も備えている。撮像素子に付着したホコリを払い落とす「ノンダストシステム」も地味ながらもデジタル撮影においては効果絶大な機能である。バウンスライティングのできる内蔵ストロボもとても効果的な機能だ。また撮影後液晶モニターに自動的に拡大表示されるプレビューなども、便利で実質的な機能であると言えるだろう。このようなデジタルであるが故のメソッドとアナログ的なオブジェクトが融合した結果、「DMC-L1」という高級感を全面に押し出したカメラが産まれてきたと言う事実は、デジタルカメラという「物」が「mono」に変わって来た証拠であろう。所有することで満足できる。これもカメラにとっては大事な性能の一つなのだから。
isopyの物欲度 ☆☆☆☆
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