gigsahot V10(W)は、gigashotシリーズの第一弾として東芝直販サイトのみで限定で発売された人気モデルに、バッテリーを2個同梱して店頭発売されるモデルだ。重量は、バッテリーやSDメモリーカードを含めて260gしかない超小型・軽量ボディー。そのためバッテリーも小型で、最長でも80分の連続撮影ができるが、普通に使おうと思ったら予備バッテリーを買うのは必然だった。だから、これはうれしい配慮だ。
世界最小の0.85型4GBHDDを内蔵。最高画質で約1時間25分、最長で約4時間の動画撮影が可能だ。HDDは優れた衝撃吸収力をもつゲル素材によるフローティング構造。HDD全体を保護しつつ、落下時はディスクからヘッドが離れて、ディスクの損傷を回避する。この際、撮影された映像は内蔵バッファーメモリーに蓄積され、HDDが復帰したあとメモリー内の映像を書き込むから、途切れずに撮影することが可能だ。
撮像素子には、総画素数約519万画素の1/2.5型CCDを搭載。有効画素数は動画時250万画素(手ブレ補正オフ時)、静止画ではなんと500万画素での記録が可能だ。これだけ高精細の静止画を撮影できるビデオカメラは少なく、まさに動画も静止画も一台あれば十分な性能を持っている。
光学ズームは5倍と、一般的なビデオカメラに比べるとやや物足りないが、どうしてなんの、これだけ小さく軽いボディーによく詰め込めたものだと、逆に感心させられる。デジタルズームは5倍で、併用すれば100倍となる。
2.0型TFT液晶モニターには、スピーカーがついていて、これがなかなか大音量。一般的なビデオカメラのモニタースピーカーは、本体内にかろうじて設置されている程度のものが多く、なかなか記録した音声を聞き取りにくい。gigashot V10なら、どんな音声が録音されているのか、詳細に判別することができる。モニターサイズは小さめだが、約20.7万画素の高精細でとても見やすい。
前述したダブルバッテリーやレンズフードのほか、gigashot V10は付属品が充実している。カメラを携帯するためのケースやリモコンなど、おおよそ必要なものはすべてそろっているオールインワンだ。
本体は極限まで小型化されているので、外部に接続端子類は底面のクレードル端子以外はない。そこで、専用クレードルのほか、電源、AV出力、USBと最低限の接続ができる小型の専用アダプターも用意される。これがあれば、クレードルは自宅のAVシステムにつなげっぱなしで、専用アダプターを持って歩くといった使い分けも可能だ。
撮影で感じるのは、小型軽量のメリットだ。長時間カメラを構えていても疲れないというのは、ほかのビデオカメラにはない大きなアドバンテージだ。ボディーが軽量だとカメラがフラフラしがちだが、手ブレ補正がしっかりと画面を安定させてくれるので問題ない。静止画で手ブレ補正機能は効かないが、ISO感度が400まで上げられるので、多少粒状感が増すがブレを抑えて撮影できる。
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