デノン、「1600NEシリーズ」のプリメインアンプとSACDプレーヤー

 デノンは9月28日、上位機種「2500NEシリーズ」の技術を受け継ぐミドルクラス「1600NEシリーズ」として、プリメインアンプ「PMA-1600NE」(税別価格:15万円)と、SACDプレーヤー「DCD-1600NE」(同:12万円)を発表した。11月上旬に発売する。

「PMA-1600NE」
「PMA-1600NE」
「DCD-1600NE」
「DCD-1600NE」

 PMA-1600NEは、大電流の「UHCMOS(UltraHigh Current MOS)FET」をシングルプッシュプルで用いるシンプルな回路を採用。増幅回路にはPMA-2500NEと同様に「ハイゲインパワーアンプ」による1段構成を採用し、音声信号が通過する素子の数を減らして信号経路を可能な限り短くすることで、純度の高いサウンドを実現した。

 DSD 11.2MHz、およびPCM 384kHz/32bit対応のUSB-DAC機能を新たに搭載し、DSD伝送方式は、ASIOドライバーによるネイティブ再生と、DoP(DSD over PCM Frames)に対応。デノンのアナログ波形再現技術「Advanced AL32 Processing Plus」も、PCM 384kHz/32bitに対応し、原音に近い補完処理を行う。

 アナログ再生時には、デジタル入力回路への給電をシャットアウトする、「アナログモード」の動作も可能。トランスの大型化により、ゆとりのある電源供給が可能となり、アナログモードの音質アップに貢献するという。

 フォノイコライザーは、MM/MCの両方に対応。切替スイッチを、プッシュ式からリレーに変更したことにより、基板上のパターンは短く、信号ループは小さくなり、繊細なアナログ信号のより純粋な増幅が可能となった。

 DCD-1600NEは、CDやSACDの再生に加え、DVD-R/-RWやDVD+R/+RWに記録したDSD(2.8MHz/5.6MHz)、最大192kHz/24bitまでのハイレゾ音源を含む音楽ファイルの再生に対応。CD-R/-RWでは、サンプリング周波数48kHzまでのファイルを再生することができる。

 ディスクドライブに「Advanced S.V.H. Mechanism」を搭載し、ピックアップの制御とデコードを担う回路を最短、最小化することで、余分な電流やノイズの発生を抑制。共振を抑えるため、トレイにはザイロン素材を採用している。

 DACをマスターとしてクロック供給を行い、デジタル回路を同期させる「DACマスター・クロック・デザイン」を採用。マスタークロックをD/Aコンバータの直近に配置することで、余分なジッタの発生を抑える。振動する電源トランスをフットの間近に配置することで、振動をグラウンドへと逃がし、周辺回路への振動の伝搬を防止する「ダイレクト・メカニカル・グラウンド・コンストラクション 」も採用した。

 両機種とも、本体カラーはプレミアムシルバーのみ。スピーカ端子は、経年劣化に強いとされる金メッキ処理を施した。リモコンを付属するほか、「Denon Hi-Fi Remote」アプリをインストールしたスマートフォンやタブレットからも操作が可能だ。

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