ソニーの学習リモコン「HUIS」がBluetooth機器操作も可能に--音で探せる呼び出し機能も

 ソニーは8月18日、新規事業創出プログラム「Seed Acceleration Program(SAP)」から登場したリモコン「HUIS(ハウス) REMOTE CONTROLLER」(HUIS)に、Bluetooth接続機能を持たせた「HUIS BLUETOOTH CRADLE(ハウス ブルートゥース クレードル) HUIS-200CR」を発表した。あわせて、リモコン画面をカスタマイズできる専用アプリもリリースする。


「HUIS BLUETOOTH CRADLE HUIS-200CR」と「HUIS REMOTE CONTROLLER」

 HUIS(税込価格:2万7950円)は、複数の機器の操作を1つにまとめられる学習リモコン。表示部に電子ペーパーを採用し、画面のアレンジや切り替えが簡単にできるほか、低消費電力で使えることが特徴だ。

 ソニーのクラウドファンディングとEコマースのサイト「First Flight」で、2015年7月からクラウドファンディングを実施し、2016年2月には支援者向けに予約販売をスタート。2016年4月からは一般販売もしている。

 新たに登場したHUIS BLUETOOTH CRADLEは、赤外線(IR)機器の操作ができるHUISに、Bluetooth機器の操作も追加できるというもの。HUISとクレードルをBluetooth Low Energyで接続し、クレードルとBluetooth対応機器をBluetooth接続することで、HUISからのコントロールが可能になる。

 対応機器は、Bluetooth通信のHID(Human Interface Device Profile)に対応したセットトップボックス(STB)やゲーム機など。これにより、テレビ画面のコンテンツをタッチパネルで選択したり、HUISのリモコン画面上に表示したキーボードで直接見たいコンテンツを文字入力して検索したりすることが可能になる。

 クレードルは、AC電源をつないで使用ができ、HUISを差し込めば充電に対応する。背面に呼び出しボタンを押すと、HUISから音が鳴り、探し出すことが可能。HUISのプロジェクトリーダーである八木隆典氏は「リモコンを1つにまとめたことで、これがなくなると何も操作ができずに困るというユーザーの意見を反映させた」と呼び出し機能搭載の経緯を話した。発売は8月30日。税込価格は7430円になる。

  • クレードルに立てた状態でHUISを充電できる

  • 背面には「呼び出しボタン」を装備。HUISの音が鳴り、居場所を知らせる

  • 赤外線機器に加え、Bluetooth対応機器の操作も可能になる

ボタンサイズも配置も思いのままリモコン画面をデザインできる専用アプリ

 あわせて、リモコン画面をカスタマイズできる専用アプリ「HUIS UI CREATOR」も8月30日までに提供を開始する。これは、リモコン画面上のボタンの配置、大きさ、デザインなどを変更できるPCアプリ。従来は、テレビ、照明、エアコンといった複数の機器をHUISから操作するとき、機器ごとに複数の画面を切り替えて使用しなければならなかったが、アプリを使用すれば、ボタンのサイズを小さくしたり、好きな位置に配置することで、1つの画面に集約することが可能になった。


専用アプリ「HUIS UI CREATOR」ではボタンの追加やサイズ変更、配置変更などができる

 また、撮影した写真やイラストも取り入れられるため、自分だけのリモコン画面を作成できるという。


HUISのプロジェクトリーダーである八木隆典氏

 HUIS公式サイトから無料ダウンロードが可能。対応OSはWindows 8.1/10で、今後のリクエストに応じてMac OS版をリリースすることも考えているという。

 「リモコンをこの形のままで使い続けたいかと考えたときに違うのではないか、との思いから開発をスタートした。クラウドファンディングサイトや購入者へのアンケートなど、ヒアリングしながらブラッシュアップをしてきたが、今まで赤外線でしかつながらなかったものをBluetoothまでつなげられるように、今回大きなブラッシュアップを図った」(八木氏)と話した。

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