自宅テレビをHD画質で外出先で視聴できる「Slingbox 350」

 「Slingbox 350」は、自宅に設置したテレビチューナの映像を外出先で観るための製品だ。チューナ機器からの映像をネットワーク経由で送信することで、PCやスマホ、タブレットなどを用い、外出先でHD画質での番組視聴が可能になる。1万9800円というリーズナブルな価格設定も大きな魅力だ。

 スマホやタブレットでテレビを観るには、本体内蔵のワンセグやフルセグのチューナを使う方法もあれば、外部チューナを使って映像だけを転送する方法まで、いまやさまざまな方法が存在している。こうした中で本機の利点は、既存のチューナ搭載機器に取り付けて使用するためCATVなど幅広いチャンネルにも対応が可能なこと、また自宅内だけではなく外出先からの視聴が可能なことだ。さっそくチェックしていこう。

  • パッケージ。従来モデル「Slingbox PRO-HD」に比べて大幅に小型化された。日本語のマニュアルが付属する

  • 本体外観。表面は放熱機構を兼ねていると思われる特徴的な凹凸がある

USB HDD並みのコンパクトボディ、D端子でチューナ機器と接続

 まず外見と接続方法を見ていこう。製品本体は、表面こそ特徴的な尖った凹凸で覆われているものの、この種の機器にありがちな突飛な形状ではなく、外付HDDやハブに似たコンパクトなボディを採用している。前面はLEDのみで、ポート類はすべて背面に集中している。設置は縦向きではなく、横向きに行う。

  • 前面。左右にステータス表示のLEDを備える

  • 背面。コンポーネントもしくはコンポジットケーブルでチューナ搭載機器と接続する。USBポートも搭載されているが、本製品では利用できないとのこと

  • 本体サイズをCDと比較したところ。外付けのUSB HDDと同程度のコンパクトさだ

  • 付属品一覧。D端子/コンポーネント変換ケーブルが標準で付属するのは、競合となる「VULKANO FLOW」と比較した場合の強みだ

 利用にあたっては、まずBDレコーダーやHDDレコーダー、CATVチューナなど、テレビに映像信号を送出しているチューナ搭載機器に本製品を接続する。接続には付属のD端子/コンポーネント変換ケーブルを用いる。コンポジットケーブルも利用できるが、この場合はHD画質での視聴ができなくなるので、できるだけD端子/コンポーネント変換ケーブルを用いたほうがよい。なお接続方法は機器の構成によっても異なるので、同社サイトを参照されたい。

 チューナ搭載機器との接続が終わったら、ネットワークに接続する。本製品はネットワークで映像信号を伝送するので、自宅内のルータに本製品をLANケーブルで接続する必要がある。無線LANは内蔵していないので、イーサネットコンバータなどを使わない限り、本製品の背面からルータまでLANケーブルを這わせることになる。室内のレイアウトによっては多少不自由さを感じる場合もあるだろう。

 続いて、付属の赤外線ケーブルを本体背面に挿し、これをチューナ搭載機器のリモコンの受光部の前に設置する。これにより、本製品から送出したリモコン信号をチューナ搭載機器が受信して、チューナ搭載機器の電源オンオフや、チャンネルの切替といった操作が行えるようになる。ちなみに本製品には本体内にも信号の発光部が内蔵されているので、設置レイアウトによっては赤外線ケーブルなしでも操作できる。ここまでがハードウェアの設置だ。

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