マクセル、2種類のツインドライバ搭載機でハイエンドヘッドホン市場に参入

 日立マクセルは11月21日、カナル型ヘッドホン2機種を発表した。バランスドアーマチュアとダイナミックドライバを備えた「MXH-DBA700」(DBA700)と、2つのダイナミックドライバを内蔵した「MXH-DD600」(DD600)のツインドライバ搭載機になる。発売は12月10日。店頭想定価格はDBA700が1万円前後、DD600が8000円前後になる。


日立マクセルの理事コンシューマ事業部事業部長である乘松幸示氏

 日立マクセルの理事コンシューマ事業部事業部長である乘松幸示(のりまつ・こうじ)氏は「マクセルは新たな音のステージに踏み出していく。その第一歩となるのがユニークな構造を持った高音質ヘッドホンのDBA700/DD600。ヘッドホンは5000円までがボリュームゾーンになっているが、金額ベースで見ると、5000円以上のシェアが28%あり、これは見逃せない。ヘッドホン購入時の理由に挙がる『今まで使っていたヘッドホンよりも良い物が欲しい』というニーズに着目し、手の届く価格帯で、本格的な音質を得られるヘッドホンを開発した。これを手始めに創業以来築きあげてきた音へのこだわりを次世代の人々に引き継ぐような、商品開発をしていきたい」と新たにハイエンドオーディオ製品を手がけていくことを明らかにした。

 日立マクセルでは2006年に、ヘッドホンやスピーカなどのオーディオビジネスに参入。5000円以下のボリュームゾーンを対象にヘッドホンを展開してきた。今回発売されるDBA700/DD600は、実売価格が5000円以上1万円以下と、ワンランク上のクラスに向け投入されるもの。「もっと音が良いヘッドホンが欲しいとユーザーの方は考えているが、手が届かない価格では購入できない。あくまで手頃感ある価格設定にした」(乘松氏)と商品のポジショニングを示す。

  • シンボルマーク「m」のデザイン

 両機種ともにツインドライブをコンパクトなボディに内蔵していることが特徴。ハウジング部には本機から初採用となるシンボルマーク「m」をデザインしている。

 DBA700は高周波数の再生音域において解像度の高いバランスドアーマチュア(BA)型と中低音域に強いダイナミック型の異なる2つのドライバを搭載した、ハイブリッド・ドライバモデルだ。BA型ドライバを前方に、ダイナミック型ドライバを後方で斜めに配置することで、直進性の強い高音を抑え、迫力ある中低域を再生できるとしている。

  • 「MXH-DBA700」

  • ダイナミック+バランスド・アーマチュア型の内部構造

 一方DD600は、中音域用に直径6mmのドライバ、低音域用に直径8mmのドライバを内蔵したデュアルドライバモデル。中音域用を前方に低域用を後方に配置することで、深みのある音質を再現するという。

  • 「MXH-DD600」レッドモデル。このほかブラックモデルも用意されている

  • ダイナミック+ダイナミック型の内部構造

 いずれもボディには高剛性のアルミニウムを使用し、不要共振を抑えたクリアな音質を再現。再生ユニットに高磁力ネオジウムマグネットを使用している。ケーブルの長さは1.2m。XS、S、M、Lサイズの抗菌イヤピースが付属する。

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