ソニーのMDウォークマン、約20年で幕--9月に出荷完了へ

 ソニーは7月7日、MD製品として唯一販売していた「Hi-MDウォークマン MZ-RH1」の出荷を完了すると発表した。完了時期は9月だが、需要状況に応じて、予定時期以前に終了する場合もあるとしている。

  • 「Hi-MDウォークマン MZ-RH1」

 なお、Hi-MDディスク「HMD1GA」は2012年の9月で出荷を完了するが、通常のMDディスクについては販売を継続するとしている。

 MZ-RH1は2006年に発売。通常のMDフォーマットによる録音再生機能に加え、リニアPCM方式の録音に対応する。また録音コンテンツをデジタルデータとしてPCに保存できるなどの機能も備えていた。

 デジタルオーディオプレーヤーはHDDやフラッシュメモリなどのメモリモデルへと人気が移行しており、MDの需要が縮小していた。ソニーのMDウォークマンの展開は1992年11月1日に発売されたMZ-1(録音再生モデル)、MZ-2P(再生専用モデル)が初代で、およそ20年で幕を閉じることになる。ウォークマンモデルとしては2010年にカセット型ウォークマンの国内販売も終了している。

 

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