東芝、バッテリ搭載「レグザ」を7月発売へ--停電時でも約3時間視聴が可能

 東芝は、液晶テレビ「レグザ」シリーズに通常のAC電源からバッテリ電源に切り替えて視聴できるバッテリ搭載モデル「レグザ 19P2」を発表した。バッテリ駆動のみで約3時間の視聴に対応する。発売は7月上旬で、店頭想定価格は5万円前後になる。

  • 「19P2」

 19P2は、本体背面にバッテリパックを搭載し、停電時などでも視聴できる液晶テレビだ。バッテリはリチウムイオン電池を採用し、取り外しが可能。テレビ本体の電源がオフの時に充電され、約5時間で満充電になるとしている。電力需要が比較的少ないとされる夜の時間帯を利用した「夜間充電モード」も備えた。

  • バッテリパックは背面下部に装着。取り外したところ

 AC電源とバッテリ電源は、リモコンの「ピークシフト」ボタンで切り替えができ、さらに消費電力を約18%削減できる「節電モード」も装備。節電モードを利用すれば、バッテリ時の視聴時間が通常の約3時間から約4時間へと延長されるとのことだ。

 搭載チューナは地上デジタルとワンセグ。ワンセグ用アンテナを同梱することで、ワンセグの視聴環境も用意している。これは停電時に地上デジタルアンテナが機能しなくなる場合を想定してとのことだ。

  • リモコン。上のオレンジのボタンが「ピークシフトボタン」

 本体サイズは高さ34.2cm×幅45.4cm×奥行き20.4cm(スタンド含む)で、重量は5kg。卓上スタンドは転倒防止ネジ穴、転倒防止バンド、フックによる3種類の転倒防止機能を備える。バッテリパックは1個同梱されるがオプションとして「SD-PBP120JD」(店頭想定価格:7000円前後)も用意されるとのこと。8月上旬に発売される。

 バッテリ内蔵テレビは、停電の多いASEAN地域などに向けた製品として2010年に発表。日本向けには東日本大震災の影響などによる電力不足を受け4月に商品化を表明していた。東芝では19P2の月産台数を1万台程度としており、秋にはホワイトバージョンの「19P2W」の商品化も予定している。ホワイトバージョンは東北にあるグループ会社で生産するとしており、地域活性化につなげたいとのことだ。

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