さて、このEarSet 2、冒頭で1日ずっと待ち受けで付けていても問題ない、という話をしたが、充電はどうするか。当然専用のACアダプタは付属しているが、充電器らしきモノは見あたらないのでどうしたものか。そこでマニュアルを見ると、付属しているケースが充電器の役割を担っているのだという。これはまた目から鱗だ。
充電器はEarSet 2のキャリングケースや壁掛けとしても機能する。直径72mmの完全な円形で、厚みが30mmしかない黒くて高さがない円柱状のケースにはコネクタが付いており、ここにACアダプタから電源を入力すれば、EarSet 2が充電できる。しかも、このキャリングケースを壁にかけるための金具まで付属している。家やオフィスで充電するためのちょっとしたインテリアのワンポイントとして使うこともできる。
ケースの中には端子が出ていて、EarSet 2を型どおりに載せると磁石で吸い付く。これによってしっかりと充電端子が固定される。フル充電には3時間ほどかかるが、ケースを壁に固定しない場合、充電しておいてそのままACアダプタだけを抜いて鞄に入れて出掛けられる(僕は最近このように使っている)。こんなスマートさもまた、B&Oのプロダクトとしてさすがと感心させられる点だ。
まだ試していないのだけれど、911TのBluetooth機能を常時ONにしておいて、バッテリの持ちがどれだけ変わるのかと言う点、またEarSet 2を生活の中で、どんな頻度で充電すればいいか、というところ。これは数週間使ってみなければわからないでしょう。
海外ではケータイをなるべく体から遠ざけて使うようにしようとするのか、通話しながらメモをしたりする機会が多いからか、ビジネスユースでケータイを使う現場において、ヘッドセットはとても普及しているように感じられる。Bluetoothのイヤホンマイクでコードレスに電話している人も電車の中でよく見かける。
ところが日本では、イヤホンマイク自体が少ない。確かに電話機を耳に当てる、と言うアクションなしに喋りながら歩いている様子は奇妙だし、もしヘッドセットを利用する場合には、コードが付いている方がまだ電話をしていると言うことが周囲に伝わってるから良いんじゃないか、と言う意見もよく聞かれる。
確かにずっとヘッドセットを耳に入れっぱなしで電話がないときも待ち受けているのは、ちょっとスマートじゃない。それを公共スペースを歩くときに付けているのも、やや恥ずかしいかも知れない。しかし電話がひっきりなしにかかってくるような場合、いちいちカバンから取り出して耳に付けてて話すのもまた、使い勝手の悪いことだ。
ヘッドセットは屋外で使うもの、というイメージが強いが、たとえばひっきりなしにケータイに電話がかかってくるONタイムだったら、室内でも付けっぱなしの方が便利だろう。当面僕の使い方にしても、EarSet 2の他のユーザーにしても、屋外以上に室内での利用が増えそうな予感がしている。
室内で利用する場合はケータイだけではなく、これをMacBookやVaioなどのBluetooth対応PC、ノートPCと関連づけたらどうだろうか。 iChatやSkypeでつなぎっぱなしの通話の際にはもってこいのツールになる。とにかくハンズフリーで通話をする感覚を、より快適に、スマートにこなすためには、そしてモノとして、テクノロジーとしてのこだわりを生活の中に採り入れるなら、EarSet 2の3万5700円という価格にも、納得がいくのではないだろうか。
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