今度はビデオもOK!--ソニー「ウォークマン NW-A808」はマルチメディアプレーヤーへと進化したか?

ソニー
NW-A808
内容:スタミナ再生を武器に、コンパクト化、高機能化に取り組んできた「ウォークマン」。今回のA800シリーズでは、薄さ9.1mmのスリムボディに2型液晶を内蔵し、動画再生までをサポートした実力派モデル。音質、動画再生能力、データ取り込み、操作感とウォークマン最新モデルを細部までチェックした。

動画が見られるウォークマン、デビュー

  • 本体色は全部で4色。左からホワイト、ピンク、ブラック、バイオレット。このほかにソニースタイル限定としてシルバーも用意。8Gバイトモデルのみブラックとバイオレットの2色だけになる

 ソニー「ウォークマン」の新シリーズ「NW-A800」シリーズが3月より発売された。今回最大のウリは、2.0型の液晶を搭載し、MPEG-4などの動画再生に対応したこと。さらにDSEE(Digital Sound Enhancement Engine)などの高音質回路を搭載し、音質もグンとグレードアップした。

 従来のAシリーズと言えば、HDDを内蔵していたが、新Aシリーズは記録媒体をフラッシュメモリに変更し大幅なスリム化を図っており、まるで別物のようだ。 サイズはアップルのiPod nanoに迫りつつ、動画再生機能と高音質で差別化を図っている。

 ラインアップは下表の通りで、搭載するメモリー容量により3種類に分かれる。今回は8Gバイトの製品と2Gバイトの製品を使いテストをした。

  • 2型の液晶を搭載して従来のウォークマンのイメージを一新

NW-A805 (2Gバイト カラー4色+ソニースタイル限定色 予想実勢価格:2万800円)


NW-A806 (4Gバイト カラー4色+ソニースタイル限定色 予想実勢価格:2万6800円)


NW-A808 (8Gバイト カラー2色+ソニースタイル限定色 予想実勢価格:3万2800円)


 まず目を惹くのは薄い本体の割りに大きめの液晶を搭載するデザインだ。奇をてらうことのない上品な外観の本体はパネル部にアルミダイキャスト素材を使用し、ひんやりとした手触りが心地良い。かなり物欲をそそる仕上がりになっている。

 操作は十字キーが中心で、メニュー選択などを行い、オプションとバックボタンで追加操作をする。操作時に「オプションボタン」を押せばサブメニューが立ち上がる。いわば「ウインドウの右クリック」的な操作感で様々な機能を呼び出せる。実に使いやすく機能とデザインが調和していると感じた。

  • スペック上の厚みは9.1mmだが、それはホールドスイッチがある最も厚い部分の数値。最薄部分は8.3mmなのでかなり薄い

  • 背面にあるホールドスイッチが最も厚い

  • ボリュームボタンは側面に配置する

  • 同社のハイスペックヘッドフォン「MDR-EX90SL」などと同じ13.5mmの大口径ドライバーユニットを搭載したヘッドフォンが付属する。カナル型のような密閉型ではないので音漏れはするが大音量にしなければ気にならないレベルだ

 付属するヘッドフォンは同社の高級ヘッドフォン「MDR-EX90SL」と同じ13.5mmの大口径ドライバーを採用する。デザインは耳の穴(外耳道)に浅く差し込むタイプだが、カナル型のように完全に音を耳に押し込むのではなく、適度の逃がす構造になっている。

 カナル型に比べて音漏れが発生するが、こちらの構造の方が、鼓膜への負担は少なそうだ。気になる音質については後述するが、抜けの良い気持ちのいいサウンドを楽しめる。

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