ノイキャンヘッドフォンは進化する--ソニー「MDR-NC60」 - (page 2)

直枝優樹(D☆FUNK)2007年04月02日 19時40分
ソニー
内容:ヘッドフォン市場で現在一番の注目ジャンルが、周囲の騒音を低減するノイズキャンセルタイプだ。通勤や通学時など、騒音を感じる場所でも、静かな部屋で音楽を聴くように使えることから、今やヘッドフォンのスタンダードモデルとなりつつある。電車の中でも音量を上げずに楽しめるので、周囲に迷惑をかけることもない。今回はワイヤレスタイプ、サラウンドタイプなど、様々なモデルをリリースする、人気のヘッドフォンブランド、ソニー「MDR-NC60」を検証する。

柔らかなイヤーパッドで快適な装着感

 イヤーパッドは柔らかいスポンジが厚めに使用されているため、快適な装着感が得られた。ヘッドバンド部にも同様に、厚めのスポンジが付いているので、頭部への負担が少ない。

 ハウジング部の内部は、ヘッドフォンを装着した時に、耳がすっぽりと収まるように設計されている。無理に押しつけないので耳が痛くならない。全体の重量も、約230gとオーバーヘッドフォン型としては標準程度。堅牢な造りだが、装着感も快適で、長時間の使用でも疲れなかった。

  • イヤーパッドのクッション材は厚めに設計されているので、長時間の装着も快適だ

  • ハウジング部内部には、傾斜がつけられているので、耳が痛くなることもない

  • ヘッドパッドにも、クッション材が設けられ、頭部への負担は少ない

 ノイズキャンセル機能は、右ハウジング部の側面に設けられているスイッチでオン・オフができ、電源は単4乾電池1本でOK。右ハウジング部の下部のボタンでカバーを開きセットする。通常ノイズキャンセルヘッドフォンの使用時間は、平均で約40時間程度。

 「MDR-NC60」は約30時間と、他製品と比べるとやや短めだが通勤、通学で使用するだけなら、約2週間は使えそれほど不便は感じないだろう。

 ヘッドフォンを装着している時でも、簡単に音楽を消音できるモニターボタンが、左ハウジング部の側面に設置されている。慣れれば手探りですぐに押せるので、電車や飛行機でのアナウンスを聞きたくなった時は重宝する。

  • 右ハウジング部の側面のスイッチで、ノイズキャンセルのオン・オフの切り替えを行う

  • 周囲の音を聞き取るためのモニターボタンが、左ハウジング部に設置されている

  • 右ハウジング部の側面に、単4乾電池を収納する

強力なノイキャン効果。メロディーも聞きやすいが……

 ノイズキャンセル性能は、抜群の効果を発揮した。周囲の騒音を最大1/6に低減できるということだが、地下鉄、繁華街、飲食店など、様々な騒がしい場所で試してみたが、どの場所でも騒音をかなり低減できた。

 電車のエンジン音や、線路のつなぎ目などで聞こえるガタン、ガタンという音、車のエンジン音など、低域の音はほぼカットできている。普段と比べて、2割程度音量を絞っても充分に楽しめた。

 ノイズキャンセル機能を持つヘッドフォンの中には、スイッチをオンにしたとたん、低域や高域を上げる、ラウドネス機能を持たせたタイプもある。だがこのモデルでは、ノイズキャンセルのオンとオフでも音質自体に変化はなく、非常に素直な音である。

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