VAIOの新モデルはプレーヤー?--家中がジュークボックスになる「VGF-WA1」 - (page 2)

ソニー
内容:MP3やATRACなど圧縮音源の登場により、音楽はPCで聴くというスタイルが定着してきた。自宅ではPCで、外出先ではプレーヤーでという現在の視聴スタイルをさらに進化させるのが、この「VGF-WA1」だ。PC内の音源をこのスピーカーでどこからでも呼び出せる、というミュージックロケーションフリーマシンを徹底チェック。

PCに比べると本体操作にはやや制限あり

 セットアップが完了したあとは、VGF-WA1から操作して、パソコン上の音楽を再生する。ラジカセ感覚でパソコン上の音楽を楽しめるのは便利だが、本体表示がモノトーンで液晶画面が見づらく、残像も出るので視認性は今ひとつだ。

 本体の操作には「戻る」や操作の決定をする「エンター」ボタンが必要になるが、それらのボタンは本体のみで、肝心のリモコンについていない。そのため、音楽ファイルの変更などの操作をするには、本体を置いた場所へ足を運ばなければならない。ちなみにリモコン操作はPCオーディオ、ネットラジオなどの切り替え、もしくはボリューム操作のみとなる。

 本機はパソコン上の音楽を「曲名」、「人名」などで表示するが、楽曲のデータを整理せずにむき出しで小さな液晶に表示してしまう。たとえば「A」からはじまるアーティスト名を一度に表示するので、1000名近いアーティストを保存していると聞きたい楽曲にたどり着くまでに時間がかかる。せめて、「A」「B」「C」などのインデックスを選択すれば、該当するアーティスト名や曲名が表示されるようなひと工夫が欲しかった。

  • パソコンのHDDに記録した楽曲はアーティスト名、アルバム名などで探せるが、本体での曲検索は限られる

  • アーティスト名検索画面。アルファベット順に一度に表示されてしまうため、スクロールが必須だ

  • 再生中の曲名はスクロールで表示されるので、長い曲名表示もOK。ただし文字の残像は気になる

  • ネットラジオの利用には複雑な操作は不要なので一番快適に使えた

 本機はインターネットラジオの「Live365」の再生が可能。液晶画面から聴きたい番組を選ぶだけなので、操作は簡単だった。ただこのサイトは基本的に米国のサービスなのでJ-Popなどの邦楽は弱い。欲を言えば無数にあるLive365のコンテンツについてガイドするような機能が欲しかったところだ。洋楽通やネットラジオに精通した人には魅力的な製品だが、一般ユーザーが利用するにはちょっと敷居が高いかもしれない。

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