VAIOの新モデルはプレーヤー?--家中がジュークボックスになる「VGF-WA1」

ソニー
内容:MP3やATRACなど圧縮音源の登場により、音楽はPCで聴くというスタイルが定着してきた。自宅ではPCで、外出先ではプレーヤーでという現在の視聴スタイルをさらに進化させるのが、この「VGF-WA1」だ。PC内の音源をこのスピーカーでどこからでも呼び出せる、というミュージックロケーションフリーマシンを徹底チェック。

最新の音楽試聴スタイルを提案する

 iPodなどの携帯音楽プレーヤーの登場で、音楽を楽しむのにパソコンは欠かせない存在になっている。さらにセキュリティ機能に加えマルチメディア機能も大幅に強化された新OS「Windows Vista」の登場でパソコンをAV機器として活用するシーンは一層増えている。

ソニーの「VGF-WA1」は、そんなパソコンを取り巻く音楽環境をより豊かにしそうな無線LAN対応のオーディオユニットだ。

  • 曲線を上手につかった優しいデザイン。ブックシェルフやリビングの片隅に置いてもじゃまにならないデザインだ

 筆者を含め「無線LAN対応のオーディオユニット」と聞いてもピンと来ない人は多いだろう。一体何ができるのか、主な機能は下記の通り。

1.パソコン上のHDDに保存した音楽をワイヤレスLANにより離れた場所で再生するWi-Fiオーディオ機能

2.インターネットラジオ機能

3.内蔵メモリに保存した音楽のプレーヤー機能

4.音楽プレーヤーを直接接続して使うスピーカー機能

この4つがVGF-WA1の主な機能だ。

 個々の機能に触れる前にデザインから見ていこう。本体は曲線を多用したデザインを採用しており、どことなくミッドセンチュリーの製品を思わせる落ち着いたデザインになっている。

  • 本体サイズは思ったよりも小さい。これなら置き場所にも困らないだろう

  • 斜め上から見たところ。曲線のラインとモノトーンの配色が美しい

  • 横から見たところ

 本体のサイズは幅が380mmで、奥行きは116mm、高さは135mm。写真で見るよりも実機はコンパクトに感じた。重量は内蔵バッテリー込みで約2.5kgなので、手軽に持ち運べる。

 本体色はブラックとホワイトがあり、それぞれ本体と同色のリモコンと、ワイヤレスユニットが付属する。

  • デザイン性を優先しているので操作ボタンなどは分かりづらく使いづらい

  • 背面にはオーディオ機器を接続する端子類が配置されている。通常はカバーが閉まっているので、見えるのは最低限の端子のみ

  • カバー内部に外部オーディオ入力端子を装備。ウォークマンSシリーズなど、自社製品の直接接続などがあるとより便利かも……

無線LAN環境の有無で選べる2タイプのセットアップ方法

 本機はパソコンのHDDに保存したMP3、AAC、WMA、ATRAC、WAVE形式の音楽ファイルをパソコンなしで再生ができる。そのため使用するにはパソコン本体とのネットワーク設定が必要になる。

 セットアップ方法は2種類ある。すでに無線LANの規格Wi-Fiに対応した環境が整っているなら付属の「おまかせ設定CD-ROM」を使ってセットアップを行い、使用中のアクセスポイントに登録する。

 ワイヤレス環境がない場合は、パソコン側にUSBポートに付属のワイヤレスアダプタを接続すれば、自動的にセットアップ画面がスタートして接続が完了する。付属CD-ROMによる設定では一度つまずいてしまい、再度やり直したが、ワイヤレスアダプタを使って場合はより簡単にセットアップできた。

  • パソコン上の設定画面。筆者の場合はトラブルなくセットアップできた

  • ウォークマンなどで使う「SonicStage CP」やアップルコンピュータのiPod 用「iTunes」、Windowsの標準音楽プレーヤー「Windows Media Player」を関連付けて操作できる

  • 付属のワイヤレスアダプタを使うと、パソコンと直接ワイヤレスLANで接続できる。設定はこちらのほうが簡単だった

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