「スマートダビング」機能もTS AUTOモードで有効になる。これは、TS録画と同時にVR録画データも作ってしまう機能で、このVRデータを利用してDVDに高速ダビングが可能になる。一般のデジタル機では、HDDにTS録画したデジタル放送をDVDにダビングしようとすると、VRデータへの再エンコードが必要になるので、放送と同じ時間(映画なら2時間前後)かかってしまう。これに対して、本機能を使えばDVD1枚につき最大30分で高速ダビングが可能だ。
TSとVRデータは一体化しているため個別には利用できず、コピーワンスのデジタル放送では、DVDへのムーブが終わるとHDD上のTS、VRデータはともに消去されるしくみだ。以前の日立デジタル機で採用されていたTSX録画モードと同じ発想だが、TSXでは録画ビットレートがXP固定であるのに対して、本機のスマートダビングは、EPGの番組情報を参照して、DVD1枚にぴったり録画できるように、ビットレートをXP〜LPの範囲で自動調整してくれる点がポイントだ。8時間までのデジタル放送を1枚のDVDにぴったり高速ダビングできるため、TSXより実用的に使える。三菱らしいアイデア機能といえるだろう。
スマートダビング中の追いかけ再生、他タイトルの再生は不可だが、デジタル放送とアナログ放送の録画は可能だ。TS AUTOで録画しても部分削除などの編集を行うとスマートダビング機能は無効になるが、オートカットiと併用したCMカットダビングは可能だ。この場合、CM時間を含めたぴったりダビングになるので、DVDの容量が少し余ってしまうが、EPG情報から事前にCM時間を割り出せないので、これは致し方ない仕様だろう。DVDドライブが2倍速記録という現在ではかなり特殊な(?)スペックなので、スマートダビングを存分に活かせないのが残念だが、それでも数時間も待たせられる一般のデジタル放送ダビングと比べれば、かなり快適といえるだろう。
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