デジタルダブル録画を実現した東芝の新世代レコーダー「VARDIA RD-XD92D」はすべてがハイビジョン仕様へパワーアップ - (page 4)

東芝
RD-XD92D
内容:デジタルレコーダーのトップブランド東芝「RD」シリーズが、ハイビジョンレコーダー新ブランド「VARDIA」としてブラッシュアップした。EPG、録画、再生、編集とすべての機能において、ハイビジョン仕様へと生まれ変わったことに加え、デジタルダブル録画を実現。現行録画機として、最強の機能を備えたレコーダーのその実力とは?

従来機能をバージョンアップさせより使いやすく

 新機能としては、ネットを使った情報提供「おすすめサービス」画面に静止画グラフィックスが表示可能になった。以前のおすすめサービスはテキストのみで、メーリングリストのような感じだったが、静止画対応でWEBブラウザ感覚の情報サービスが受けられるようになった。

 再生機能では、東芝機では初めて、録画DVDのD3/D4アップコンバート出力に対応している。市販の映画などDVDビデオの出力はD2までに制限されるが、自分で録画したDVDならデジタル放送を含めてD3/D4で出力が可能になった。このため、HDMI端子を持たないD端子のみのテレビでも、ハイビジョンに迫る高解像度で録画DVDが楽しめる。アップコンバート性能は確かで、動きの少ない映像なら、ハイビジョンに迫るきめの細かさで視聴できた。

  • ネットを使った情報提供「おすすめサービス」の画面がカラー写真付きになった。現在のところ、写真付きの情報は少ないが、今後充実していくと予想される

  • スカパー!連動のチャンネル設定は、従来のコード入力から、プリセットされたチャンネル一覧で選べるようになった。初期設定の手間が省けて便利だ

マイナーチェンジだが着実なパワーアップを図る

 RDデジタル機のハード&ソフトは、去年末の「RD-X6」で大きくスクラップ&ビルドされていて、本機は、それらを継承したマイナーチェンジモデルといえる。また、映像&音声回路はRD-X6のほうが贅沢で、デジタルW録と最上級のAV回路のどちらを選ぶか? も悩ましいところだ。

 東芝のレコーダーには、一見すると意味不明に思える機能項目が多い。このため、マニュアルレスですぐに使いこなせるとは言いにくい。しかし、機能の用途と使い方を理解できれば「なるほど、便利!」と目からウロコ状態で納得できるのである。

 例えば「シリーズ予約」機能は「世界遺産」や「BSアニメ夜話」など不定期なシリーズ番組を自動録画するための機能、と理解できれば「そんな機能が欲しかった!」と思う録画ファンは多いだろう。そして二度と手放せないほど便利に使いこなせるはずだ。写真で示したように、チャプター編集にも作法があって、この操作スタイルを覚えれば、デジタル機で最強かつ手早い編集が可能だ。こうした敷居を超えられるか否か、が本機を使いこなすカギになるだろう。

 

 本機の凝った機能からすると「デジタル放送を録って見て消すだけで十分」というライトなユーザーよりも「デジタル放送の好きな部分を好みの画質でDVDにライブラリー保存したい」といったヘビーユーザーに向いていそうだ。本機のこうしたキャラクターは、VARDIAならでは、というよりは、従来のRDデジタル機そのものといっていいだろう。

 「それじゃ、何処がVARDIAなの?」と聞かれても、デジタルW録と名前が……としか答えようがなかったりする。その意味で、VARDIAブランドはイメージ先行の感が否めない。とはいえ、RDシリーズがデジタルW録機能を得て、さらに進化したことは確かだ。従来のRDファンも安心して選べるモデルといえるだろう。

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