録画は、外部入力からの映像を見ながら必要なシーンで録画ボタンを押せすだけという簡単操作。さらに録画終了時間設定がワンタッチで行えるので、とっさに録画を始めても必要な時間だけ録画できる。
使っていてコツが必要だと感じたのはデジタル放送の録画だ。テストにはデジタルチューナーを搭載するスゴ録 RDZ-D90と接続して使用した。まずスゴ録 RDZ-D90のHDDにデジタル放送を録画して、それを再生しながらMSVR-A10で録画してみた。すると、コピーガード信号を検出してしまい、MSVR-A10にセットしたメモリースティックへの録画はできなかった。
そこで、スゴ録 RDZ-D90の2系統ある出力の一つにMSVR-A10に接続したところ、無事にデジタル放送を録画できた。
コピーワンス番組はデジタルレコーダーに内蔵するDVDドライブへの録画番組移動をすることはできるが、外部機器への録画に対応していない。そのためMSVR-A10への録画は行えなかった。
一方、スゴ録 RDZ-D90などのレコーダーから映像出力を使って直接録画する場合は、コピーワンスにはならないのでメモリースティックへの録画が可能だった。
MSVR-A10は実勢価格で2万5000円。これでチューナーが内蔵されていれば、PSP専用の録画機として活躍の場がありそうだが、必ず外部機器との連携が必要になる。チューナー非内蔵でこの価格は、ちょっと割高に感じられるかもしれない。
ただしデジタル放送の録画機能はかなり魅力的だ。もともとクオリティの高い映像を変換してPSP用の動画にするので、地上波から動画ファイルを作成するよりも数倍美しい。映画などを高画質で保存知れば、PSPのワイド画面と相まって、手の中に収まるミニシアターとしてキレイな映像を楽しめる。
RDZ-D97、RDZ-D77を使ってもデジタル放送をメモリースティックに記録できる。しかし、この場合メモリースティックへ録画番組を転送すると“1回の移動"と数えられてしまうので、オリジナルは削除されてしまう。デジタル放送の仕様とはいえ、かなり不便だ。
MSVR-A10を使用するメリットは、じつはここにある。デジタルチューナー搭載機でオリジナルを温存しつつ、メモリースティックへの保存を可能にする。よりPSP上でより高画質の動画を楽しみたいならオススメできる製品だ。
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