「いいとこ観」は、同社のPC、Priusに採用されている高度なダイジェスト再生機能で、スポーツ番組などの音声と映像の変化を自動解析して、盛り上がったハイライトシーンだけを時短視聴できる。
開催を目前に控えたサッカーの世界的イベントを意識し、サッカー試合のダイジェスト再生は特に凝っている。ダイジェスト再生時に起こりがちな、試合中のゴールシーンとともに、ハーフタイムに放送されるダイジェストコーナーのゴールシーンも二重に検出を避ける工夫までしているのだ。そのしくみは、グラウンドの四角い形や芝の色を識別し、それらが継続して表示される時間を感知することで、試合45分+ロスタイムの部分だけを割り出し、ハーフタイムに放送されるダイジェストシーンを避ける、というように、なかなか賢い機能なのである。これらの高度なシーン解析のために、米国アナログ・デバイセズ社製の高速なDSP(デジタルAV処理に特化したプロセッサ)「Blackfin」(R)を新搭載している。
また、サッカーや野球、相撲、ゴルフといったスポーツ番組だけでなく、音楽やニュース、囲碁や将棋番組もダイジェスト視聴できる。ニュースではヘッドラインだけを再生し、囲碁では碁石を打つ場面だけを再生するなど、各ジャンルに最適な時短再生が可能だ。ダイジェスト再生の時間は、必要に応じて5分〜30分で指定できる。さらにジャンルによっては、最適な「おまかせ」時間設定も選べる。
実際に使ってみると、バスケットボールなど得点の多いスポーツは、やや苦手のようだ。またサッカーでは歓声の多いホーム側のチームのほうがダイジェスト再生しやすい。といった偏りはあるものの、相撲やサッカーなど盛り上がるシーンが限られているスポーツでは、かなりの確率でハイライトシーンが見られた。サッカーを5分でダイジェストすると、さすがに時間が短かすぎて取りこぼすシーンが出るが、20分〜30分に設定すると、主要なシーンをほぼカバーできる場合が多かった。
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