Web 2.0をブロガーたちはどう見ているのか - (page 4)

「Web 2.0バブル」に踊らされないために

 「Web 2.0というバズワードは既にバブルだ」という指摘を耳にする。西海岸のキャピタリスト数人にインタビューしても、「バブルと分かって投資している。今動いておかないと半年したら案件が全てなくなる」と耳にしたのが数カ月前。別の方からも「投資マネー全般は半導体やその他のソフトなど、ウェブのみに出て行っているわけではもちろんないです。全体としては冷静に進んでいる面もあります」と伺っている。盲目的に暗記するのではなく、どのような背景があるのかを押さえてから本来議論すべきところなので、頭を冷やす意味も含めてご紹介したい。

BeyondVC:Web 2.0 Bubble(英語)

 同じくベンチャーキャピタリストのブログとなる。エンタープライズ方面にも造詣が深い。このエントリではトラックバックも含めて2000年前後のバブルと今を比較する議論がされている。

So if you are an entrepreneur, stop talking about Web 2.0 and start talking about how you are going to scale your business and make money. Start talking about how you are going to create a defensible barrier to entry. Better yet, since it is so cheap and easy to get started show me whay you are not just a feature, show me your user growth, and show me how you will maintain your competitive advantage.

起業家なら、語るのではなく証明して見せて欲しい、と。

切込隊長BLOG(ブログ):「Web 2.0」とやらについていけない人、集まれ!!

 単なる反論ではないということを読み取って頂ければ。

ネットで評価を下す人が山ほど出て、例えばamazonの書評なんかで百件超えるようなレビューが書かれたらいちいち全部見ないだろ。そこに書かれた星の数の平均で購買を決めるようになる。つまり、多くなりすぎたユーザーのナマの評価に編集が挟まるようになる。定番サイトはより一層客を集め、評判を作り上げ、すでに多額の宣伝を行っているコンテンツがさらに目立つようになってしまうかもしれない。検索エンジンの上位にはどこかで見たような企業や製品、サービスの名前が並ぶことになる。もちろん、それが良いとか悪いとかいう話ではなく、社会のインフラになるというのはそういうことなのだと私は考えている。街中の広告に個人名晒す馬鹿がどこにいるよ。新しい分野なのは間違いないのだから、賢くてブランド力のあるキャッシュリッチ企業がネットを制覇していく過程を、私たちはつらつら眺めながらネットライフを過ごすことになるのだ。

このメッセージにどう向き合うか。反発するのか、否定して論破してしまうのか、考え込んでしまうのか、すんなり解決策を見つけるのか、それとも違う道を探すか。

 以上、駆け足ではあったがサンプルマップを描いてみた。

 本来はこのリストにエンタープライズ、メディア、もしかするとマーケティング一般のものが含まれるべきフェーズに差し掛かっている。代理店やネット担当ではない企業のマーケティング部門の方と普通に話しているのがこのところ面白い。しかし、ウェブ上のコンテンツとしてイメージにはまる適切なものを見つけられなかったため範囲外とした。もし良いものが見つけられれば続いて航海図ででもご紹介していきたい。

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