平林久和
2006/10/12 20:42
じつは、東京ゲームショウ2006が始まる前、厳密に言うと2006年の5月に開催されたElectronic Entertainment Expo 2006(E3)の直後から、ゲーム業界では大きな動きが起きていた。それはひとことで言うと、「任天堂への回帰現象」である。
家庭用テレビゲームのビジネスは、1983年7月、任天堂がファミリーコンピュータを発売した時から始まった。この年に任天堂は45万台のハードを売り、10タイトルのソフトを発売した。1983年当時、いわゆる「ゲーム会社」は任天堂しかなかった。翌1984年にナムコとハドソンがソフト開発と販売に参入。のちに多数のソフトメーカーが続々と家庭用ゲーム市場に参入することになるが、その後もゲームビジネスは任天堂を中心にして回った。
そして任天堂はディスクシステムを発売し、続けてスーパーファミコンの開発を発表。しかしその後、スーパーファミコンの発売を延期して、ゲームボーイを発売……といった、猫の目のように変わる方針をとっていった。ハードメーカーが業界を主導した1980年代はソフトメーカーにとっては不遇の時代となった。
1990年代になると、家庭用ゲーム機市場は任天堂の独占市場ではなくなった。ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のプレイステーションが任天堂一色だった家庭用ゲーム機市場のシェアを完全に逆転し、任天堂はテレビゲーム界のチャンピオンの座を降りる。それ以来、任天堂はマーケティング用語で言うところのニッチャー(すき間市場を狙う地位)に転落した。
ところが2004年になって発売したニンテンドーDSがゲームハード史上最速のペースで1000万台を販売した。そして「東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修・脳を鍛える大人のDSトレーニング」に代表されるミリオンセラーが連発されるようになり、再びゲーム機市場の情勢は変わってきた。
そんな中で発表された次世代ゲーム機「Wii(ウィー)」は評判も良く、ソフトを開発するサードパーティ各社は、「ニンテンドーDSの開発タイトルを増やしたい」「Wiiに参入したいので開発ツールがほしい」と「任天堂詣で」を繰り広げていた。ちなみに任天堂詣でとは、京都の任天堂本社を訪問し、特別な依頼事をするというゲーム業界の隠語だ。
多くのゲームソフトメーカーは、自社の意中のプラットフォームが任天堂にあり、それがPLAYSTATION3ではないことを明らかにしたがらない。それは企業秘密であり、ハードメーカーとの駆け引きの材料でもあり、礼儀でもあるからだ。
しかし、任天堂回帰の情報は続々と入ってきていた。たとえば、株主総会などで「開発費のかかるPLAYSTATION3への投資を控え、開発費が少なく売り上げが見込める任天堂に投資をシフトする」と公言した会社は複数存在する。投資家や証券会社も、次のハード戦争は「任天堂有利」と見ている。現に任天堂株価は大高騰し、この1年間で約2倍になっている。
2007/01/10 22:30 [ ブログ ]
2007/12/06 23:34 [ ブログ ]
2006/12/16 17:54 [ ブログ ]
2006/11/09 23:13 [ スペシャルレポート ]
2007/01/10 01:16 [ ブログ ]
メンバー限定サービスをご利用いただく場合、このページの上部からログイン、またはCNET_ID登録(無料)をしてください。
2009/11/12 19:39
2009/11/12 21:23
2009/11/12 21:16
2009/11/12 20:51
2009/11/12 19:02
2009/11/12 19:07
windsorさんの意見はゲームマニアの常識の嘘に多々騙されている意見ですね。 「そもそもゲームプレイヤー自身がゲームに対してこれ以上の高画質化を望んでいるとも思えない」にしたって望んでいないのは例えば任天堂信者とか暗黙の前提条件付きの話です。 次世代機登場の度に主張され、次世代機普及によって反証される毎度繰り返される自爆の風物詩です。 高画質高性能に本当に満足だなんてそんなの一生来ませんよ。 次世代機開発が止まることが有り得ないように。 実際私はPS3の画面を見たらWiiの画面では満足できませんしね。 また、グラフィックとシナリオやゲーム性を互いに排他的な対立項にするという常識の嘘にも騙されてますね。 そんなのは制作者資質の問題でありゲーム機の設計の問題ではありません。 ハードメーカーはコストなどとバランスを取った上で最高のハードを提供するのが仕事です。 ソフトハウスが使いこなせないからって変な先入観でわざわざレベルを落として設計する所があるとしたら、それこそハードメーカー失格です。 ゲームを作る方もそれらを一人で全部やっている訳じゃ有るまいし。 それらの適正なバランスが取れないとすればプロデュー