変身フルタッチケータイの意外なからくり--中国トンデモケータイ図鑑

TVメーカーもトンデモケータイに参入

 毎月のように登場しては消えていく中国のケータイメーカー。特にトンデモケータイは1ロット生産しておしまい、なんて博打のようにケータイを作るような弱小メーカーも存在している。そもそもメーカー名もろくにつけずに作るだけ作って逃げていく、そんな無責任なメーカーもたくさんあるのだ。まぁ今の時代、それだけケータイの製造ってのは誰でも気軽にできちゃう簡単なものになっているわけなのね。

 そんなわけで、異業種からのケータイ参入も続々と増えている。特に家電メーカーなどは自社製品のラインアップを増やす目的もあってか、豊富な資金力を背景に「じゃ、ケータイも作っちゃおう」てな軽いノリで市場に入ってきているようだ。そのうち「洗濯機を買ったらケータイプレゼント」なんてのも中国では当たり前のものになるだろう。いや、もう当たり前にそんなことがやられているかもしれない。

 今回紹介する製品も、中国TVメーカーとして有名な「Skyworth/創維」の製品だ。中国のTVはいまや液晶が当たり前。いまどきブラウン管なんて流行ってないぞ。なにせ地下鉄乗ったって駅構内や車内は液晶TVだらけってくらいなんだから。Skyworthは、その中国液晶TV市場で堂々のシェアトップをキープしている最大手なのだ。なお同社のケータイは現行モデルでも50機種くらいあるらしい。いくらケータイを作るのが簡単になったからって「たくさん作りゃーいいってもんじゃないだろ!」と突っ込みたくなるが、後発メーカーは「数で勝負」するしかないのだろう。

 ただし、同社のケータイを見てみると、うーん、なんとなくアレっぽかったりソレっぽかったり。微妙に大手メーカーの製品にデザインが似ている製品が多い。ちゃんとしたメーカーなのにいいんだろうかと思いつつ、まぁなんとなく似ているだけなのでギリギリセーフなんでしょうかね(笑)。なお付属のマニュアルや保証書にはちゃんとメーカー名が書かれているし、なんとサービスセンターの住所リストまである!さすが大手メーカー品だと感心したいけど、これってよーく考えたら当たり前なんだよね。メーカー名もサポートセンターもないトンデモケータイに慣れていると、こんなフツーのことですら「すごい!」と感じちゃうのね。

パッケージ写真。どこかで見たことありそうなデザインではある パッケージ写真。どこかで見たことありそうなデザインではある(※画像をクリックすると拡大します)
なんとメーカー名入りのマニュアルなどが付属!てかこれが本来当たり前の姿なんだよね なんとメーカー名入りのマニュアルなどが付属!てかこれが本来当たり前の姿なんだよね(※画像をクリックすると拡大します)

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