Ubuntuのアップグレードは半年に1回で、これはWindowsのアップグレードサイクルよりはるかに短く、Mac OSのそれよりも十分に短い。アップグレードのサイクルは短いが、その分だけ、バージョンごとの大きな変化は目立ちにくい。つまりアップグレードに対する感覚は、OSそれぞれに異なっている。例えばUbuntuの前バージョンのFeistyから現行版のGutsyへの変化は、WindowsのXPからVistaへの変化に比べればほとんどマイナーアップデートといってもいい程度のものに過ぎなかった。
けれど、だからといってUbuntuが進化していないわけではない。むしろ同じ年月あたりの変化の速度は、Ubuntuの方が急だろう。ただ、その変化が一気に起こらないので目立たないだけだ。ユーザーの立場で言えば、一気に何もかも変わるのではなく進化に付き合っていけるから、これは結構好ましい。
実際、私は一週間ほど前にGutsyから次期バージョンHardy Heronのアルファ版にアップグレードしたのだが、しばらく使ってみて、アルファ版の段階で既に進化が感じられる。
何よりも嬉しいのは、スリープが安定してきたことだ。これは機種によってずいぶん違うから一概には言えないのだが、私の使用しているハードウェアに限って言えば、Feistyではサスペンドができなかったのに対し、Gutsyではそれが可能になった。ところがGutsyでは、サスペンドからの復帰時にネットワークの接続が回復しないというバグがあり、このためサスペンドに入る前に手動でネットワークを停止しておかねばならないという運用上の工夫を余儀なくされた。ところがHardyでは、これがうまく機能してくれる。ノートパソコンの蓋をパタッと閉じてスリープさせ、しばらく席を外して再び開いたらそのままの流れで仕事が再開できるという、言ってみれば当たり前の使い方がようやくこれで可能になった(もちろん機種によっては、これは2年前のバージョンから可能だったのだけれど)。
起動時間のことは以前にも書いたが、相変わらず比較はしていないので正確ではないものの、やっぱり軽快になったような気がする。Firefoxもマイナーながらバージョンが上がったようだ。BitTorrentもアイコンが変わっているからたぶんバージョンが上がったのだろう。ということで、アルファ版ながら、部分的にはかえって安定感が増したようにも思う。
そして、毎日のようにアップグレード通知が届く。ときにはかなり大きなアップデートも入る。そして、気がついたらバグが消えている。たとえば、タッチパッドの設定や日本語キーボードで感じていた不具合が、いつの間にか解消されていた。使っているうちにどんどんよくなるのは気持ちがいい。
実は、このHardy Heron、スケジュールによれば今日(12月20日)がアルファ2のリリース予定である。時差の関係でUbuntuのリリースは深夜になることが多いのだが、さて、今度はどれほど進化したか、楽しみになってきた。
今日、「やっぱりデスクトップLinuxの完成度はいまひとつだよ」と思っているあなたの常識は、明日にはもう古くなっているかもしれない。そんな進化のただなかで、ワクワク感を味わっている。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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