ASUSからはまだWindowsを搭載したEee PCリリースのアナウンスはないのだが、気の早いサイトでは既に8G版のEee PCの販売を始めている。このサイトで受け付けているのはLinux版だが、8G版はWindows搭載になるという噂もあるので、12月中にはWindows版のEee PCがリリースされるかもしれない。
さて、Windows版のEee PCが売れるかどうかで、今後のOSのシェアはもちろん、ハードウェア業界の動きもかなり変わってくるだろう。そういう意味で非常に興味深いのだが、現在のところ、売れるという予想と売れないという予想、どちらにも説得力があるので困ってしまう。私自身は売れないだろうという予想を立てているが、これには正直、我田引水的な部分も含まれている。
まず、Windows版がそこそこ売れるだろうという予想の根拠だが、これは、既に多くのユーザーがEee PCにWindows XPをインストールしているという事実が第一にあげられる。Eee PCの非公式ユーザーサイトでも多くの投稿がWindowsインストールの項目にあるし、日本語のブログを見ても数はまだ多くないユーザーの過半がWindows XPをインストールしている。こちらの人気投票ではXPをインストールするという人がデフォルトのXandrosを使うという人と変わらないぐらいの多数を占めている(もっともこの投票、信頼性はかなり怪しいのだが)。多くのブログの記述によるとXPでもけっこうきびきび動くようで、特にソフトを使ってスリムダウンしてEeeに最適化すればかなり使えるようだ。ということになれば、デファクトスタンダードのXPはかなり売れるということになる。
その一方、Windows版は売れないという根拠の第一は、価格だ。以前に(根拠は不明ながら)Windows版はLinux版よりも40ドルほどの高値ではないかという情報を目にしたが、冒頭にあげたサイトでは8G版の価格は499.99ドル。これに40ドルを足せば、およそ540ドルだが、この程度になるとVista搭載のエントリーモデルノートと価格的に大差なくなってしまう。コンパクトさは魅力とはいえ、スペック的にかなり劣るEee PCが、どこまで売れるだろうか。
もうひとつは、上記のように「XPでもけっこう使える」という噂がある一方で、やっぱりWindowsではLinuxに性能的に見劣りするというような結論を出している記事も見かけるからだ。いや、この記事はけっこう中立的な立場で、Eee PCをXPで使う解説を詳細に書いているのだが、冒頭に「期待したほどじゃなかった」と書いてあることから見て、やっぱりLinux優位と見て構わないだろう。
さらに、Eee PCが「目新しい」と受け止められている理由のひとつに、「Linuxだから」というのがある。これは、パソコンに詳しい人から見ればかえって奇妙に見えるのかもしれないが、それまでLinuxのことなど聞いたことがなかったようなユーザーには、逆に「へえ、そういうのがあったの」という感じで、アドバンテージとして受け入れられているような感触がある。だから、Windows版だったら「何だ、普通のパソコンじゃない」という目で見られてしまう可能性があるわけだ。
さて、事実はどちらに転ぶのだろう。1ヶ月のうちには結論が出ていることだろう。Windows版発売が予定どおりに進むのであれば。
(おまけ) Eee PCをとりあげたブログも増加中。たとえば、このブログなど。
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