最終更新時刻:2009年7月11日(土) 10時00分
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CN'Rを使ってみた

公開日時:
2007/12/05 11:57
著者:
まつもと

かつてLindowsを名乗ったLinspireは、当初からその特徴の一つとして「クリック一つで何でもインストールできる」という機能を売りにしてきた。今年になってLinspireがUbuntuをベースにすることになったとき、CN'Rと称するこの機能をUbuntuをはじめとする他のディストリビューションにも公開するという方針が発表された。無数のプログラムがクリック一つで手に入るという夢のような話だが、実際どんなものか、Linspireユーザーでない私には雲を掴むようでもあった。いずれリリースされたらわかるだろうと、楽しみにしてきた。

そのベータ版が発表されたというので、早速公式サイトに行ってみた。いきなりカテゴリー別に分類されたアプリケーションのリストが表示される。これは、日本でいえばVector、海外ならTucowsのようなダウンロードサイトと同じような印象。違うのは、アプリケーションが全てLinux用であるということと、通常なら「download」のボタンがあるところに「Install Now」というボタンがあること。

では、このボタンを押せばインストールが始まるのだろうか。押してみると、これを使用するためにはまずそのためのアプリケーションをインストールしなければならないということがわかる。CNRクライアントは各ディストリビューション用のものが用意されているので、Ubuntu用をダウンロード。パッケージをダブルクリックでインストール開始。

その後、再度サイトに戻り、適当なアプリケーションを選んで「Install Now」のボタンを押すと、このCNRクライアントが走ってアプリケーションのインストールが行われるという仕組み。確かに簡単ではある。

リストを眺めていると、Ubuntuのリポジトリでは見かけなかったようなものが確かにいろいろと出てくる。これはおもしろいと、さっそくインストールのボタンを押してみた。ところが、「お使いのパソコンでは使用できません」というようなメッセージ。あたりまえといえばあたりまえなのかもしれないが、どうもこのCNRクライアント、結局はUbuntuの標準のパッケージマネージャであるsynapticと同じ情報を元にパッケージ管理をしているらしい。だから、登録されたリポジトリにないパッケージはインストールできないのだろう。これでは、いくら「無数のプログラム」が目の前にぶら下がっていても、値打ちは半減してしまう。

結局、やっていることはデフォルトのsynapticと大差はない。では、何が違うのかといえば、これはローカルのクライアントをもちながらも、本質的にはWebサービスだということ。だから、愛想のないsynapticの説明文よりは、見た目の感じがいい。ユーザーインターフェイスの違いだけといってしまえばそうなのだが、これは結構大きいかもしれない。そして、Web2.0の時代らしく、コメントや評価をつけられるようになっている。開発者が自分のプログラムを登録することもできる。つまり、WindowsやMacで普通のダウンロードサイトとLinuxで標準になったパッケージ管理システムのいいとこ取りをしている感じだ。うまくまわるようになれば、それなりにおもしろいかもしれない。

ただし、まだまだコメントやユーザーの追加した情報はほとんどないし、何よりも基本的に英語なのは日本人ユーザーにとっては嬉しくない。Linspireについて、「セールスポイントがCNRだけなんじゃちょっと辛くはないか?」というような冷めた評を以前に読んだことがあるが、なるほどという感じである。確かに優れてはいるかもしれないが、画期的というほどではない。

まあ、まだまだベータ版ということでもあるので、もうちょっと気長に付き合ってみようと思う。 

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

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