ここのところ、急速にVistaの代替OSとしてのデスクトップLinuxの評価が高まってきているように思う。Vistaのリリース直後にではなく、ずいぶん遅れて今頃になってそういう意見(たとえばブログの書き込みや海外ニュース)を目にする機会が増えてきたのはなぜだか理由はわからない。Vistaが普及をし、普及をすることで逆にそれに対する否定的な評価が増えてきたのだろうか。だとしたら、少なくとも一部の人々にとってはVistaはどうにも使いづらいものであるのだろう。その一方で、 XPの販売は来年に公式に終了する予定。将来を見越したら、Linuxのような代替OSを検討しようという気になるのも頷けなくはない。
こういった流れのなかで、もう少し注目されてもいいのがReactOSだと思う。これは、Windowsとの完全互換を目指してスクラッチから書き始められたオープンソースのOS。だから、Vista以前の世代のWindows系OSの後継として採用される資格は十分にある。ただ、開発途中に大きな躓きがあったことと、もともと目標が非常に高いことから、永遠のアルファ版というイメージで見られることが多い。実際、以前にサイトを見たときは、実機にインストールするとトラブルが起こることが予想されるため仮想環境でテストしてほしいというような注意書きがあった。とても使用に耐えるものではなかったわけだ。まだまだ私のような素人がトライするような段階ではなかったから、それ以後、特に情報を求めることもなかった。
しかし、最近のVista代替OSとしてのLinuxの評価の高まりのなかで、「そういえばReactOSはどうなっていたかな」と、ふと思い出した。そこで公式サイトに行ってみると、最近かなりの進展があったらしい。ダウンロードページにはインストールせずに試せるLive CDまで用意されているし、以前のように仮想化環境でのテストが強く推奨されているわけでもない。さらにサイトの最新ニュースによると、前回9月の0.3.3のリリース後にかなりの大規模な改良があったようで、互換性・安定性が大きく強化されたようだ。実際、スクリーンショットを見てみると、ブラウザ、メーラーに加え、OpenOfficeが動いているのが示されている。もちろんまだまだアルファ版なので動作が完全だとは思えないが、この調子で開発が進めば遠くない将来にベータ版ぐらいまでは到達してくれるのではないかと期待を抱かせるには十分な印象。
これらの改良点を盛り込んだ最新バージョンの0.3.4は、12月リリースの予定という。まだ私のような一般ユーザーの出番ではないと思うが、Geekな方々は是非テストをしていただきたいと思う。
さて、飽きもせず本日のEee PCウォッチ。
先日のNew York Timesに続き、今度はイギリスのSunがEee PCを全面的にフィーチャーした記事を掲載した。一般メディアが次々と一つの製品を取り上げるというのは、やはりそれだけ話題性があるからだろう。ちなみに、この記事を書いた記者は「価格が安いのが最大の魅力」といいながらも相当にEee PCに惚れ込んで、「Vista搭載機が出たら100ポンドさらに高くても凄い」みたいなことを書いているが、それだったらたぶん、現行のVista搭載ノートの低価格のものとほとんど同じ価格になってしまう。矛盾していると思うのだが、そのあたりが大衆紙の大衆紙たるところだろうか。
ちなみに、「低価格が魅力」ということに関しては、先日のエントリーで勝手にリンクを張らせて頂いた1.5人 台湾体当たり生活記の著者の方から、「やっぱしょぼいし安っぽいとは思いまっせ。世代遅れとも言えるんじゃないかと。でもね、価格なりの装備だと思うんですよこいつは。」というコメントを同サイトで頂いている。ということは、やっぱり価格が最大の魅力とするSunの記者の分析は当を得ているのだろうか。
一方、Eee PCの着想のきっかけとなったといわれるOLPCのXOだが、「1台寄付して1台もらおう」キャンペーンに対して、既に2百万ドルほどが寄せられたそうだ。ただ、このキャンペーン期間は年内いっぱいに延長されるらしいので、やっぱり売上は期待していたほどではなかったのだろうか。ちなみに、この2百万ドルが寄付分を含まないとしたら、1万台のXOが販売されたことになる。今月は、デスクトップLinuxの当り月だったわけだ。もっとも、実機が配送されるのはまだ先のことになるわけだけれど。この関連の元ネタはこちら。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
メンバー限定サービスをご利用いただく場合、このページの上部からログイン、またはCNET_ID登録(無料)をしてください。