最終更新時刻:2010年2月10日(水) 18時56分
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残業したら離婚される国になろう!−最低時給1000円は高いのか?

公開日時:
2009/09/16 21:23
著者:
新しい要件定義

「そんなことしたら、妻に離婚される、ダメだ!」

「ドイツでは、定時になったら帰るのは当たり前ことだ!」

と言われ、唖然としたことがあります。

ドイツに“新しいシステム“を携えて出張した時です。現地のマネージャー(課長)に、その導入のために「数日程度、30分程度残業をお願いします」と言ったときです。

結局は、粘り強く交渉し、OKを頂きましたが、強烈な印象が残りました。

「ああ、ドイツは日本とは全く違うんだ」

日本ではどうでしょうか。多くの企業では、そんなこと言う(言う度胸のある)社員はいないでしょう。言ったとしても「お前、何をふざけているんだ!、これは仕事だぞ!」と怒られるでしょう。

とにかく猛烈に働きます。ドイツ人は、すごかったです。彼らは定時に帰るために、昼食も5分くらいで済ませ、トイレも急いで済ませ、びっくりするぐらい集中して働かれておりました。

日本はどうでしょうか?

私も、1年半、事務を経験しました。ものすごい数のお客様が来られましたので、不器用な私は別として、先輩達は、とても素早く、事務をこなしておりました。でも、無駄、ムラも多くあったと思います。皆さん、昼食休憩も30分くらいはとっていたと思います。毎日の残業も当たり前でした。

つまり、全体に定時に帰るという気持ちはなく、だから空白時間(無駄、ムラ)も生まれ、会社としても、いろいろな突発的なトラブルなど無理に対応してもらう必要もあり、「絶対に定時に帰ろう」と思われては困るわけです。

働く側も、「毎日、定時に帰ろう」なんてあきらめて無理を聞く代り、無駄、ムラなども黙認して貰えるし、遅くまで残っていると頑張っていると認められる風土であるから、なお更、定時なんてあきらめる。

ですから、ドイツ人の集中力、処理力には、完全に負けます。日本では、集中力、処理力を極みまで高めようとするモーチベーションが働く側にも、会社側にも起きないのではと思います。

残業したら、離婚されるんですよ。早いはずです。

残業させたら、奥さんに訴えられるんですよ。上司は部下を早く帰します。会社は上司に工夫を促します。

ドイツ人のように馬車馬のように集中して働いていたらどうでしょう。

トータルの生産性が全く違うと思います。

多少無理もありますが、シンプルに考えると、

能力×時間→質と量→利益→給与ですよね。

処理能力が高い人が多く時間を割けば、処理される事務量も多いし、成果も多いはずです。当然、利益を出すために必要な人数も減り、一人当たりの利益、給与が高くなります。

ということは、時給が高くなります。

もちろん、最低時給1000円なんて当然です。

クリエーティブな仕事の人も、企画などの仕事をされている人も、何かを生み出す必要がありますので、同じように能力を考えることができます。

確か、ロンドンの空港だったと思いますが、カフェに数十人、お客さんがいるのに、スタッフは一人で、調理もし、ウエイトレスもこなしておりました。ものすごく忙しく走り回っておりました。

私もウエイターとしてアルバイトしたことがあります。

ほぼ、当時の最低時給でした。今でもウエイターは、最低時給程度だと思いますが、どうなのでしょうか。

彼女は、私の一番忙しいときより、常時3倍くらい働いていたでしょうから、それを考えると、彼女の時給は、3000円くらいあって当然だと思います。

ここで、大事なことは、彼らが早く帰れるように、少ない人数でも、集中して頑張るということだけでないです。

整えられるべきことが整っているということも大事です。

それは、彼らが集中して、無駄なく、ムラなく、無理なく働けるような風土であり、仕組みであり、ルールであると思います。

日本では、働き手が、集中して、無駄なく、ムラなく、無理なく、働けるような風土が十分ではなく、仕組みも、ルールももっと改善できると思います。でも、その整備を、ある意味、無自覚に後回しにしている気がします。

前提として、働き手の能力、時間、生活を大切にしない(しなくていい)ことがあり、そして多くの企業でサービス残業が当たり前な風土であることです。

今、百年に一度の経済不況と言われ、少子高齢化もさらに進み、地球環境も大打撃を受けている大変な時代です。

いまこそ、全く新しい処方箋が必要です。

働き手の犠牲、下請けなど弱いサイドの犠牲を前提とした利益ではなく、もっともっと企業が本質的な転換を果たし、利益をあげれる体質にならないとダメだと思います。徹底的に、広く、深く、捉えると、その余地が必ず見つかると思います。

企業、そして日本全体がもっともっと生産性を高め、利益をあげれる素地が整えば、

集中して働ける人は、もっともっと定時には帰れるし、もっともっと給与が増え、もっともっとプライベートを優先できると思います。それが、更なる生産性向上や社会貢献活動へとつながるのではと思います。また、ワークシェアーも広がりやすくなると思います。

一方で、介護、病気、育児などさまざまな事情からフルタイムには、働けない人にも、また、能力・経験が途上にある人にも、やさしい国も作ることも可能となります。

最低時給1000円は大賛成です。

是非そうなって欲しいです。

いや、5000円くらいを目指すのもいいじゃないですか。

でも、最低時給の増額は一つの手段であり、結果であり、目標であり、でも目的ではないです。

目的は、一人ひとりが大切にされ、一人ひとりが存在意義を見出し、一人ひとりが他人にやさしくなり、支えあい、将来に希望をもてる国創りではないでしょうか。

そのために何を為すべきか、政府、企業、一人ひとりが真剣に考えていく時代だと思いませんか?

 

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

このエントリーへのコメント

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残業(サービスも含めて)も自由にできないなんてなぁ・・・と思います.休日だって新しい技術を習得したいから技術書とにらめっこしたり資格試験の勉強したり,私にとってはそういう生活のほうが充実しているし,妻も同様です.分野は違うけど(自分はIT系,妻は医療系)それぞれが自身の技術向上のために頑張っているのがいいのになぁ.むしろそういうのをおろそかにする配偶者には全然魅力を感じません.

  tsasaki on 2009/09/21

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手作りザーギョさん、コメント、ありがとうございます。そうですよね。残業代もないとそれなりに暮らしていけないのは、残念な現実ですよね。一部の人が多くの富を手にしているのも事実です。私は、楽観的かもしれませんが、それでもそれは全体のほんの一部で、もっと企業は賃金を支払える気がします。私が何らかの縁のあった企業(小〜大企業まで)でも、無駄な投資、費用も多かったと思います。経営者のみならず社員も、無駄とは何か、無理、ムラの弊害は何か、それを根本から改善するための風土、仕組み、ルールの確立やその前提として目的の認識合わせは、どうあるべきか、考える時ではないかたと感じます。仰るとおり、日本の構造、風土の問題も大きいと思います。企業だけでなく、日本全体としても、根本から改善するための取り組みがなされないといけない時だと思います。正直な気持ちとして、それには十年から数十年はかかると思います。その恩恵を享受できるころには、もういない気もします。ちなみに、ドイツとフランスは、ちょっと風土が違っておりました。フランスは、結構遅くまで、ゆったりと働いていたようです。

  新しい要件定義 on 2009/09/20

3

ジョーカーさん、コメントありがとうございます。
のんびり、じっくり仕事に取り組み、技術を身に付けていくことは、大切なことだと思います。かつては、そういう風土が今よりあったと思います。国際社会での競争は避けられない今日ですので、企業全体としては生産性をさらに向上させることは避けて通れないようです。一方で従来のやり方での生産性向上も限界な気がします。さまざまな事情、希望、制約、思いのある方々をそれぞれにあった形で育み、活かしながらも、風土、仕組み、ルールを改善していくことで生産性を向上を果たす企業が生まれることを願います。

  新しい要件定義 on 2009/09/20

2

日本では残業していくらかでも賃金を稼がないと生活が苦しいです。残業ゼロでそれ相応の暮らしが出来る人は本の一握りのはず。っていうか、キャリアさんとか、残業しても残業代が出ない身分の人たちですよね。それに比べてドイツ、フランスなどでは生活費が安いので残業をしなくても生活が維持できます。社会全体がそうゆう構造になっているから出来ることですが、日本では全体構造として何だ?ということを考えない。悪い言い方をすれば自分さえ良ければいいという
別の意味での縦割り社会ですから、いろんなところでひずみが出てます。この辺から見てもヨーロッパの成熟社会とはほど遠い未だに幼稚な社会構造なんですね。

  手作りザーギョ on 2009/09/20

1

のんびり、じっくり仕事に取り組み、技術を身に付けたい人は?
1つのモデルを理想のように提示しつつ、結論が多様性を認めるかのようってのは、大きな矛盾でしょう。

  ジョーカー on 2009/09/20

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