「アクセス解析で定期的にチェックしておくべき10の項目+α(前編)」に引き続き、毎月定期的にチェックしておくべきアクセス解析の項目の続きです。今回は「中編」として、10項目挙げたうち、残り半分を解説します。
ウェブサイト全体における平均滞在時間と、1訪問者あたりの平均ページビューとを併せて見ることで、訪問者にウェブサイトでどれぐらい回遊されているのか、サービスや商品の理解促進の側面の概略がつかめます。また、ウェブサイト全体での平均滞在時間を把握しておけば、各ページやコンテンツのそれぞれの平均滞在時間を判断する基準になります。
気をつけておくことは、多くのアクセス解析ツールの場合、「離脱ページ(一番最後に閲覧したページ)での滞在時間は含まれない」という点です。「滞在時間」は、一般的には閲覧開始ページにアクセスした時間から離脱ページにアクセスした時間までを指します。ページ単位で見ると、1ページだけの閲覧で直帰されてしまった場合、滞在時間は「0」と計測されます。
各ページの平均滞在時間は、長ければ良いというものでは必ずしもありません。コンテンツとして読ませたり楽しんでもらうべきページであれば、滞在時間は長いほうが良いでしょう。しかし、カテゴリーのトップページなど、他のページへの誘導がメインの目的であれば、滞在時間が長ければうまく誘導できていない可能性があります。ページの内容や目的によって判断すべきでしょう。
そもそも平均滞在時間という指標には、ユーザーがページにアクセスしてから席を外したり他のことをしたりしている時間も含まれています。つけっぱなしにしているテレビを見ている場合もあるでしょうし、タブブラウザーを利用していれば違うタブで違うウェブサイトを閲覧しているかもしれません。アクセスの母数が小さければ、参考程度の数字と捉えておいた方がいいかもしれません。
どのページがよく閲覧されているのかを把握することで、サービスや商品のニーズの度合いや満足度の側面を把握できます。ウェブサイト単位で見るだけでなく、各ディレクトリ毎にアクセスの多いページを大雑把に把握しておいた方がいいでしょう。そのカテゴリーでどのページがアクセスを集めているのかがわかるからです。
逆説的に言えば、どのサービスや商品、あるいはどんな内容にニーズがあるのかをわかりやすくするために、1ページ1コンテンツ、そしてカテゴリー別にきちんとディレクトリ構成を整備するなど、分析しやすいようなウェブサイトの構成にしておくことも大事です。
閲覧開始ページを把握することで、どのページを入口として訪問されているのかがわかります。基本的にはすべてのページが閲覧開始ページとなりえます。トップページが断トツで「入り口」としての機能を果たしているウェブサイトが多いと思いますが、企業名やサービス名の知名度が高くないのであれば、「トップページが主要な閲覧開始ページである」という状況は関係者しか訪問していない可能性があります。この場合は、閲覧開始ページとしてトップページが占める割合が小さくなるよう、その他のコンテンツの充実を図った方がいいと思います。
アクセス解析のデータをCSVなどでエクスポートできるのであれば、各閲覧開始ページの直帰率がウェブサイト全体の直帰率と比較して大きいのか小さいのかを区別しておけばよいでしょう。閲覧開始ページとして多くアクセスされていても、直帰率がウェブサイト全体より高いのであれば、うまく他のページに誘導できていないと言え、そのような問題を認識するのに役立ちます。必ずしもすべての閲覧開始ページが他のページへ誘導できていなければいけないというわけではありませんが、多くの場合、閲覧開始ページが最終ゴールというわけではないと思います。
参照サイトを把握することで、どの外部のウェブサイトのリンクからアクセスされているのかがわかります。参照元サイト別の「平均ページビュー」「平均サイト滞在時間」「直帰率」を、ウェブサイト全体の平均値と比較することで、その参照元がウェブサイトにとって有益かどうかを判断することができます。
例えば、広告を出稿しているウェブサイトからの流入の平均ページビューや平均サイト滞在時間が全体の数値よりも低ければ、あまり効果を出していないという判断ができます。直帰率も同様に、全体の平均よりも数字が大きければ、多くの場合あまり効果を出していないと判断づけられるでしょう。
検索キーワードは、検索エンジンからの流入でどういったキーワードをきっかけにアクセスされているのかを把握できます。こちらも参照サイトと同様に、「平均ページビュー」「平均サイト滞在時間」「直帰率」がウェブサイト全体の平均値と比較してどうなのかを判断して、SEOやPPC広告などの施策に生かしていきます。PPC広告を出稿しているのであれば、その分を考慮して見た方がいいでしょう。
よく上位の10件〜20件程度しかチェックしない人もいますが、検索キーワードに関しては「検索回数の少ない下位層のキーワード」もチェックしておくべきです。検索キーワードでは、あくまで「そのキーワードで検索エンジンからウェブサイトにたどり着いたもの」しかわかりません。それ以外のキーワードではウェブサイトにたどり着いていないことを理解するべきです。そこで、「検索回数の少ない下位層のキーワード」から、取りこぼしている可能性のあるキーワードを推測、探し出すということも必要でしょう。月間の訪問セッションが5以下といった検索キーワードには、改善のヒントがたくさん詰まっています。
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さて、「前編」に引き続いて「アクセス解析で定期的にチェックしておくべき10の項目」の残りの5つを解説してみましたが、この10項目では実はウェブサイトの大まかな「健康状態」程度しかわかりません。アクセス解析は、仮説を基にして実施すると改善点が見えてくるものですが、この10項目は現状把握の意味合いが強いです。次回「後編」では、プラスアルファとして、改善点を見いだしたいときにどのようにしてアクセス解析を実施すればいいのか、そのヒントとなる項目や方法を解説する予定です。
参照:
アクセス解析で定期的にチェックしておくべき10の項目+α(前編)
ウェブサイトのアクセス解析で、押さえておくべき26の指標
このエントリー記事は、デジパ株式会社の市嶋が担当いたしました。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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