最終更新時刻:2009年11月12日(木) 3時27分
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社員ブログのリスクと最低限必要なルールとは

公開日時:
2007/03/21 23:24
著者:
yoshi.k

前回のエントリーで、社員教育の一環として「ブログ」を活用してみることのメリットを紹介しました。教育目的で行うかはともかく、自社社員にブログを書いてもらい、それを自社のプロモーションやマーケティング、さらには採用活動など幅広く利用したいとお考えの経営者もいらっしゃると思います。

その際、メリットと同時にリスクも当然ながら発生すると思います。社員が書いたことで会社にマイナスのイメージが付くのではないかなどといった不安は、ブログへの不適切な書き込みが社会的な問題にまで発展し、企業が謝罪したような事例がニュースなどで報道される昨今においては当然の不安かと思います。

今回は、企業が社員ブログをその活動に活用しようと考えた時に起こりうる問題点と、それに対する対策案を簡単にまとめてみたいと思います。

まず、社員が会社(所属組織)との関係を明らかにした上でブログを書く場合、大きく分けると下記のようなリスクが考えられると思います。

  1. 書いてはいけないことを書いてしまう
  2. 顧客や訪問者に誤解を与えるようなことを書いてしまう

1番目の「書いてはいけないこと」に当てはまる例としては、

  • 顧客との機密保持契約に抵触するような内容
  • 会社の機密情報
  • 社員や顧客等の個人情報に当たるような内容
  • 公序良俗に反する内容
  • 他者の知的財産権を侵害するような内容

などが挙げられるでしょうか。

また、2番目の「誤解を与えてしまう内容」としては、

  • 他者(他社)への批判
  • 会社の公式な発表と相違がある情報
  • 宗教的、政治的な話題
  • 個人的な趣味趣向の激しすぎるもの

などが挙げられます。これらは、会社の公式な見解と捉えられる可能性がある社員ブログにおいて公開するには不適切な内容と言えるでしょう。

これら問題のある内容をブログに書かせない様にするには、社員ブログに関するガイドラインを策定し、社員がブログを書く際は、それを遵守するということを社内的に浸透させるのが最も現実的な方法かと思います。ガイドラインだけで本当に大丈夫なのかとお考えの経営者もいらっしゃるかもしれませんが、基本的に上記に挙げたような「書くべきでないこと」を書いてしまう本人には、ほとんどの場合悪意のないことが多く、事前にこのような内容は書かないようにと認識させるだけでもリスクを軽減することができると思います。

上記で挙げた、「書いてはいけないこと」に関しては、はっきりと禁止事項としてガイドラインに記載する必要があると思います。また、「誤解を与えてしまう内容」は範囲が広くなかなか難しいのですが、社員ブログとして書く内容は、「所属する企業なり組織の公式な見解」として見る人に捉えられる可能性があるということをしっかりと認識させ、投稿ボタンを押す前に本当に公開して問題ない内容かを考える癖をつけさせるガイドラインを策定することが必要ではないかと思います。

最後に、少し古い記事になりますが、2005年2月の日経BP記事にマイクロソフト社が作った社員への「ブログ・ガイドライン」が紹介されていますので、参考までに引用してみたいと思います。

  1. 雇用の契約内容に守秘義務があることを忘れない。
  2. ニュースを発さない。守秘情報は公開しない。
  3. 読者からの情報などは、著作権・特許などの絡みもあるので取り扱いに注意。
  4. 前にいた会社に敬意を払い、その情報を書く際には気をつける。
  5. 自分自身が誰で、マイクロソフトで働いていることを公開する。
  6. 企業責任の問題もあるので、サポートやアドバイスをする時には注意が必要。
  7. 個人の意見として公開。
  8. 「Post」のボタンを押す前に、どのような反響があるかを考える。

[引用元]
Webマーケティングの近未来 第25回〜ブログビジネスサミット in シアトル(その2) : 日経BP

規則で細かく縛るような内容ではなく、社会人としてはごく当たり前と思えることしか書いていませんが、最低限のルールを定めてあとは社員を信用するというスタンスなのでしょう。しかし、押えるところは押えてありますので、これをしっかりを浸透させることで社員ブログが持つリスクを最小限に抑えることはできそうです。

事前にきちんとしたルールさえ定めれば、メリットも大きい社員ブログですので、ぜひ活用を考えてみてはいかがでしょうか。


※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

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