最終更新時刻:2009年11月12日(木) 7時30分
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Aflac代理店のPC盗難による15万件の顧客情報紛失を考える

公開日時:
2007/07/27 11:52
著者:
わをん

 2007年7月17日(火)、Aflac(アフラック:アメリカンファミリー生命保険会社)の販売代理店の社員がPCを電車内で盗難に遭い、204,716証券、152,758契約者の個人情報を紛失したという件について、少々、口出ししたくなった。

 まず、伝えられている情報の中に、「紛失」と「盗難」が両方含まれているので、整理しておきたい。
 「紛失」したのは、顧客情報。
 「置き引き」されたのは、PC。
であるから、両方が含まれている。PCの中に収められた顧客情報も置き引きされたのではあるが、セキュリティ対策が講じられているので情報の方は「紛失」という訳だ。
 つまり、それらの情報が流出している事が判明するまでは「置き引き」されていなくて、管理内から無くなったので「紛失」と言い切る。あとは、流出したり悪用されない事を祈るばかりであろう。

 この表現は、詭弁のようにも聞こえるが、現在の情報セキュリティ対策を考えると、ロックしてアクセス出来なくする、暗号化してアクセス出来ても読めなくする、遠隔または条件で消去してしまうなどが一般的であるので、妥当な対応だ。個人情報の流出における伝達方法としては、一般的になっているかもしれない。

 お客様情報という表現には、契約顧客だけなのか、見込み客も含まれているのか?見込み客の件数が示されていないところを見ると、含まれていると見て良いだろう。

 口出ししたくなったのは、なぜ15万件もの個人情報を社外で携帯していたのかという事。
 ひとりの営業員が、15万名も一日に必要な情報なのですか?
 保険ビジネスの現場の事は詳しくないけれど、少なくとも、生年月日と住所の番地だけでも、その担当者が担当する顧客のみにするべきではないか。
 詳細が必要な時のみ、サーバーへアクセスして一件のみを閲覧出来るような、オフラインとオンラインのハイブリッドなシステムにするべきではないのだろうか?

 ちなみに北米では、モバイルPCの紛失・盗難についてのソリューションがもう少し進んでいる。紛失・盗難PCを回収するというソフトウェアとサービスが提供されている。
 僕の知人がやっている会社に、Absolute Software社というのがあって、ここでは、エージェント(agent)・ソフトウェアをモバイルPCのBIOSへ組み込み、定期的にモバイルPCの情報をサーバーへ通知し、その位置を特定して警察に捜索してもらうというサービスまで提供をしている。

 北米では、大学の教室からデスクトップPCやサーバーが盗まれるという事件もあり、日本よりも犯罪の脅威レベルが高いように思えるが、日本においては、今回のAflacの事件のように、「電車やタクシーでの置き忘れ、置き引き」に関して、有効なサービスだと思っている。

 紛失・盗難PCが手元から無くなったままでは、「大丈夫に違いない」と情報セキュリティ対策を信じきるしかないが、そのPCが回収を出来るのであれば、回収後にPCのログを検証する事によって、情報が流出していなくて悪用されることがなく、お客様に迷惑がかからないであろう事を宣言できるのである。
 はたして、このような安全・安心のためのソリューション・サービスは、日本でどのくらい必要になるのだろうか。

 施されるより、施せ。〔わをん〕

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

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このエントリーへのコメント

7

☆新倉さん、「独断と偏見の気になる情報セキュリティ ?攻撃は最大の防御なり?」ではいつも興味深いブログをありがとうございます。
 今回のようなものは、会社が狙われた訳ではないのでしょうから、抑止力も効かないでしょう。残るは、安心のみ、って、安心は出来ないのでは?
 メモリー機器等については、先日のSANS Future Visionで、おもちゃのようなUSBメモリやカメラは幾らでも売られているから、誰もがスパイになれそう、みたいな話がありました。先日のWIREDでは、ハエを真似た飛び方をする無線カメラ?みたいなのが紹介されていたような...。今後とも、よろしくお願いします。

  わをん on 2007/08/03

6

☆だっちゃんさん、コメントをありがとうございます。
 僕も、「盗難に遭う」を最初に思いつきました。文の書き出しでは、使っていますし。しかしこれでは、被害の報道的な色が強く出てしまうと考えました。たしかに被害者なのですけれど、ここは同情する場ではありませんから。
 ですから、「した」事と「された」事を明確にしたくて、「された」を残したかったのです。すると、「盗難に遭う」をひとつの単語で表現できないかと考えたところ、「窃盗された」でもないし、「盗まれた」なのかと考えました。結果、「された」を残したくて、「置き引き」を選びました。ありがとうございました。

  わをん on 2007/08/03

5

わをんさん。ご無沙汰してます。新倉です。
日本語は難しいですね。でも、思うんです。
盗難はされるものではない=正しい日本語。
しかし、盗難があったことは事実で、されるような過失もあったことも事実。
となると、盗難はされるものでもある!って思います。
件数もさることながら、管理体制を疑うような事件が多すぎます。
技術対策を講じるのは大前提ですが、持ち歩く人や使う人が気をつけるべく対策を何も知らない現状に脅威を感じます。
メモリー機器も安く大容量になった分、中身の大切さを忘れてしまい、入れ物だけで判断するような風潮がありますね。
私も引き続き、情報セキュリティ対策を追いかけます。

  新倉茂彦 on 2007/08/03

4

「盗難にあう」でよいのでは?

  だっちゃん on 2007/08/03

3

☆2007年7月30日、「盗難された」に関連する箇所を「置き引きされた」へ修正しました。「置き引き」されていなかった場合には、どの様な単語が適当か見つかりませんでした。どなたか、ご助言を!

  わをん on 2007/07/30

2

☆匿名希望さん、コメントをありがとうございます。
 なるほど、「盗難される」は間違った日本語かもしれません。ご指摘をありがとうございます。近日中に正しい言葉を見つけてみます。
 少し気になったのですが、「盗難」は、難に遭った訳ですので、「される」ものなのではないでしょうか?この使い方、他のブログなどでも多用されているみたいなので、もしかしたら、変な日本語の一つでしょうか。
 今後とも、よろしくお願いします。

  わをん on 2007/07/29

1

「盗難」された?
盗難はされるようなものではありません。

  匿名希望 on 2007/07/28

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