総合危機管理講座(後期)の補講(平成19年2月19日)は、初代内閣安全保障室長の佐々 淳行(さっさ あつゆき)氏による「危機管理とは」。
2月19日は、あさま山荘事件の日。
あれは、昭和四十七年だったのか。子供だったのでよく分らないし、知らない。テレビで観たような、でも、後日の再放送で大きな鉄球を観ただけかもしれない。
当事者が生きている内に映画や小説が出ているようだけれど、読んでみたいようなみたくないような...。争い事は、好きじゃないのだ。
Damage Controlが重要だという。
かねてより、交渉事は勝ち負けではなく、引き分けへ持ち込む事が重要だという話を聴いた。
忠臣蔵で悪者あつかいの大野 九郎兵衛のような、強かな人物が危機管理には必要。
後から金を集めようとしても集まるものはないそうだ。
あさま山荘事件は知らなくても、ソ連の戦闘機ミグ25が北海道に着陸して、パイロットが米国へ亡命したのは知っている。
その時の、ミグ25は、落し物なのか、密輸品なのか、など、ソ連に返却をするのはどの省庁か?で、たらい回しになったそうだ。役人は特に、前例のない物事には弱い。
後から出せと言っても金は出てこない。
事前に財政会議を。
大変な時にこそ、金の出所や分担を決めておけという事だそう。
謝罪会見では、ウソをつくな。
3日間、待ってくれ。
半分だけ言う。
守秘義務で言えない。
などが、発言の際の留意点だそうだ。なるほど、失敗している記者会見では、余計な発言の揚げ足を取られて、辞任へ追い込まれるという事が多い。
ネクタイを見ていると疲れない。
眼をみてると疲れる。
なるほど、眼力の相撲は取るなという事だ。
たしか学生の頃、ある交渉をしている先輩が、相手に向かって「おい、お前のネクタイ、曲がってるぞ!」と言って、場に吹く風向きを変えた事があったが、相手が眼を睨むから睨み返す、その中でどこか心にゆとりを持てる程度に睨み返しているって、必要だなぁ。
被害者を重い順に謝りに行け、会社などは後回し。
ヘリコプターが工場へ落ちてしまったら、影響を考えればその工場を所有する会社へ謝りに行くべきだが、それよりも人の命を大切にして被害者を見舞えという事だ。
新聞記者と犬と責任は、逃げると追いかけてくる。
なるほど、僕は大抵のものは、逃げると追いかけて、追いかけると逃げていくと考えているので、同感だ。必要な間合いを詰める事が重要なんじゃないかと思っている。
非常召集時は、そんなに集められるもんじゃない。
感謝するくらいの気持ちで、来た奴を迎えろ。
待たせずに、みんなに仕事を割り当てよ。
仕事を途中で取り上げると不満が出るから、咄嗟にその人に適した仕事を割り当てよ。
これも良い話だった。
「遅いじゃないか!」ではなく、「よく来てくれた。」が大切。これは、情報セキュリティの分野でも、トラブル時の心構えとして大きく役立つだろう。
陣頭指揮とは、先頭ではなく、全体の見える所にいる事である。
危機の時は、ちょっとづつ寝かせろ。
実は僕は、顧客が鬼のように怒っている現場へ、何も知らずに呼び出された事がある。そこでは、顧客がウチのパートナーを叱りつけていて、現場の担当者へ直接に怒鳴りつけながら指示を出している様子だった。
僕はまず、ウチのパートナーのリーダーに陣頭指揮をとっていただけるよう、顧客に怒鳴られてもパートナーのリーダーへ返事をするように仕向け、命令の流れを作っていった。
本来ならば、顧客はリーダーを個室へ呼び出して叱りつけるだけにして、現場担当者へは笑顔(とはいかなくても無口)で接するべきだったと思う。なぜならば、現場担当者は皆、自分の目前で上司が叱られており、上司への忠誠心が薄れると共に、自分の作業への士気が著しく低下しており、顧客への敵意のようなものが生じてしまっていたからだ。命令系統は団体行動の基本であるので、壊すべきではない。ビリヤードのように、叩くのは相手の表面だけにした方が良いと思う。
さらにその時に驚いたのは、現場担当者が真面目に徹夜、しかも連日の徹夜をしている事だった。
僕は、本当に皆がフル回転で作業をしているのかと、作業室を見に行ってみた。そうしたら、半分くらいの人が待ち状態で、「眠いけど眠い顔をしては作業をしている人に失礼だ。」と顔に書いてあった。
僕は、翌日、パートナーのリーダーと現場担当者の間に入って、「1時間くらい寝れそうな人は部屋から出て下さい。」「つらくて我慢が出来そうにない人は出て下さい。」と言って、ホテルの部屋をとって寝かせてしまった。こういう時は、僕が後で怒られようと構わない。誰かが倒れて、プロジェクトがまた延期になったら、みんなが不幸になるからだ。
みんながダメになってしまうのが、もっとも駄目だと思う。
大きな組織は伝わるのがまちまちだから、指令変更はすぐに出すな。
僕は、大きな組織は苦手だから分らないけど、混乱するであろう現場を想像しながら 指示変更を待つなんて、大変だなぁ。電子メールの一斉配信だって、間違って伝わることもあるしね。
佐々氏の補講は、この講座の目玉でもある。
これを楽しみにして参加している人って、多いんじゃないかな。
施されるより、施せ。〔わをん〕
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