月島の隣にある晴海と言えば、かつて、東京モーターショーの開催地だった。
水上バスという乗り物を経験をさせてくれたのも、幼心の良い思い出だけれど、あまり利便性の高いものでもないという印象も強かった。
だから、今でも、東京ビッグサイトへ行くのに水上バスは使わないなぁ。
そんな懐かしの地、晴海にある、首都大学東京の晴海キャンパスに於いて、総合危機管理講座が開講されている。
さて、その第一回(平成18年11月8日)は、初代内閣安全保障室長の佐々 淳行氏。昭和47年(1972)のあさま山荘事件などで著名な方だ。
とても静かな校舎であったことと、講座がどのように行なわれるか、講座自体の人気は高いのだろうかなどと勝手な思いで、少々、緊張をしながら受講してきました。
第一回という事で、この講座が開講された経緯などの説明があり、国という単位での視点から、実経験をもとにした体験談を語るという形式で座が進められた。
(軍隊式の敬礼があったりしたらどうしようかという心配も不要で、内心ホッとしたのは僕だけ?)
会場は、ほぼ満席で、世間での危機管理への関心の高さが窺えた。公務員、IT運用会社、国防に関心の強い人(?)など、どの様な人達が参加しているのかも興味があるところだ。
「自助、互助、公助」の3つの心掛けが必要と説く。そう言われてみると、近頃は個人主義が流行っているように感じる。互助なんて言葉は葬式の時にしか聞かないし、公助(この字でよいのかな?)なんて言葉は初めて聞いたような気がする。電車の中で赤子を抱えている母親へ席を譲ろうともしない輩が多いこの世の中では、インターネットなどのネットワークで繋がった者同士の方が助け合っているのかもしれない。
Crisis ManagementとRisk Managementは、事後に重きを置くか、事前にかであると。
Never Say Never(決して、とは決して言うな。だったかな?)など、危機管理の先進国アメリカから多くの知識を勉強されたそうだ。
その他、印象的な言葉を思い出して記しておこう。
「ノウハウを孫の代に伝えたい。」
「外戦なく内戦ばかりの戦後の日本では、警察がノウハウを高めていった。」
「悲観的に準備し、楽観的に対処せよ。」
「悪い情報を隠すな、良い報告は明日で良い。」
「ラフ&レディ、余計な情報を加えるな。」
「報告者に起承転結を求めるな。」(緊急時に情報は揃わない)
「報告は、上司へ直に。中2階を相手にするな。」
「ノウハウは上司から吸い取っておけ。」(2007年問題の最善策)
「交渉では、『Yes, but.』よリ『No, but.』が必要。」
「勝ち、負け、そして引き分け。」(肉を切らせて骨を断つ、の如し)
「謝ることは、さっさと謝れ。」
「コンプライアンスとは、法令遵守という狭義の意ではない。」
「再発防止は不可能。」
である。まるで、居酒屋で先輩に自慢昔話をしてもらうかの雰囲気で座は進み、もしや、明治以前の学問の場というのは、このような集いであったのではなかったか、という空気を感じてしまった。
学生時代に感じた「教えてあげるから憶えなさい」的なものではなく、「教える事があるから聴きなさい」という姿勢の違いに、事の重大性を感じてしまった。
IT系のセキュリティ管理者やアーキテクトの人は、このような講座へ参加すべきだろう。
その他、より詳しい報告が「常在楽園」に掲載されているので、参考まで。
次回の講座が楽しみだ。
施されるより、施せ。〔わをん〕
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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☆こんにちは、paradisemakerさん。コメントをありがとうございます。
細かく書いていただいているので、こっちは簡単に書けて助かります。みんなで同じ事を書くより、多角的な方が...って、危機管理にも通じますよね。
今後とも、よろしくお願いします。