6月13日(火)?6月14日(水)、NEC本社ビルで開催されました『NEC e-Trend Conference 2006』の初日へ行ってきました。
この日のお目当ては、阪急による阪神TOBと村上ファンドで話題の佐山氏の笑顔を観る事と、NECが示すセキュリティ・ソリューションに対する姿勢を体感する事。
◆コーポレートガバナンスと内部統制
GCA(株)代表取締役 一橋大学大学院 国際企業戦略研究科 教授 佐山 展生 氏
偶然にも、村上 世彰氏の逮捕前後に佐山氏の講演を聴くことが出来た。
5/30の講演では、元気一杯で健康そうに御見受けしたが、この日は、とても御疲れの御様子で、声の張りも弱く、大丈夫なのかと心配してしまった。だが、途中から元気を取り戻したようで、60分の予定を15分も超過して演説し、最後にはもっと話したがっているかに見えた。ありがたや。
村上氏がシンガポールへ移住した後も、毎日のように電話で交渉を続けていたそうだが、彼が逮捕されて、その連絡が無くなると、「巨人が解散した後の阪神のような寂しさ」と形容した。燃え尽き症候群にはご注意を。
上場企業は、監査人だけではなく、監査法人をも5?7年で替えた方が良いという。
仕事柄、年間に200人程度の経営者と会うらしいが、その経営者が、何が経営かを分かってるかは面接で分かるが、成功するかは分からないそうだ。ゴルフを理解していても上手とは限らないと。これからは、ヘッドハンティングにより経験を積んで経営者になる人が求められるし、増えていくだろうという。
企業価値の意味が人によって違うのは、「誰にとっての」が欠如しているからだそう。所有者は株主であるが、経営者、従業員、取引先、債権者、顧客などステークホルダー(利害関係者)にとって、企業価値が高いのが「いい会社」であると説く。
経営陣・従業員がバラバラの方向を向いているのではなく、目指すべきゴールへ導くのが経営者の役目だと、それが出来るのは経営者しかいないと説く。
会社の事を想う株主、経営者、従業員が、健全な社会をも創ると説いた。
株式公開はゴールじゃない。
ワールド社のように、公開している価値や意義より、公開しているリスクやコストが大きくなっている会社は、非公開の選択肢も検討しなければならないと説く。
敵対的買収をされない会社とは、今より良い経営が出来ない状態の会社だそうだ。
従業員のやる気を下げずに上げておくのが経営者の役目。転職せずとも、やる気と収入が上がるのがベストであろうと説いた。その為には、人の評価をきちっとすべきと。
富士山の頂上は、散歩で偶然に辿り着く所ではない。山頂を目指した人だけが辿り着いている筈だ。そのためには、目標をたてて努力せよと説いた。
犬は機嫌の良い時に尻尾を立てているのですぐに分かるが、人には尻尾はない。人のモチベーションが上がっているかを知るには、人の目が輝いているかであると言う。
この日の講演が15分も延びたのは、聴衆の中に輝いている目をみつけたからだろうか。
◆米国SOX法に適応したNECグループの取り組み
NEC 取締役 執行役員専務 的井 保夫 氏
米国SOX法は、厳し過ぎて費用などの負担が大き過ぎるそうだ。日本ではもっと効率的に対応出来る事が期待されているのだそう。
外部監査人を初期から巻き込んでやった方が良いと説く。監査人も勉強しながらであろうから、やり直す事もあるだろうが、それでも多くの知恵を利用した方が良いと説いた。
事例として、実際に携わったCFOに講演していただけたのは、とても貴重だった。
◆ユビキタス時代の企業経営を支えるNECのソリューション
NEC マーケティング本部 本部長 藤岡 忠昭 氏
このイベントでアピールしている、今、NECが注力しているソリューションについてと、品川に開設したNECブロードバンドソリューションセンターの紹介も含めて説明した。
外資系マーケティングとは対照的な真面目で丁寧な説明だった。
◆ITガバナンスの観点から見た情報セキュリティのあり方 ?ITケイパビリティを踏まえた攻めのセキュリティ投資に向けて?
NEC 市場開発推進本部 シニアマネージャー 原田 典明 氏
NECでは、FeliCa社員証でプレゼンス管理が行なえるようになったとの事。
以前は、ICカードの限られた領域に苦労そうだが、FeliCaでアップデートすることによって、利便性が高まったそうだ。
不正アクセスなどは初動を捉える事が肝心だという。未知の攻撃からの対応に備えなければならないと説いた。
◆企業に求められるセキュリティ対策への新たな視点
?業務効率化に繋がるセキュリティ対策へのアプローチ?
NEC UNIVERGEソリューション推進本部 ブロードバンドセキュリティ推進部 部長 北風 二郎 氏
フィジカル・セキュリティへの注力について説明した。
プリンタ出力時に、ICカードを翳した後にプリントアウトする仕組みは、先日の富士通フォーラムで紹介されていたものと同じコンセプトだ(あちらは指紋認証)。これについては、認証後に出力を待つのが非効率だと思うので、スタッカのような出力トレイを複数用意して、認証したトレイのみが開くようにした方が良いと思うがいかがだろうか。
ICカードによって、自社のビルに誰が出社しているかを管理しておけば、災害時の救助などに役立つとの事。複数のビルでデスクを利用する役員などの在席管理にも有効だとのこと。実際に有効だったのは、社員食堂に出社している人数を渡したら、材料調達などでコスト削減になったとの事。
他人にカードを一時貸しする習慣をつくらないように留意したいとのことだ。
「ITのセキュリティから、ITでセキュリティ」と提言されるように、自社で活用されたノウハウが、これから一般に活用されることを期待する。
施されるより、施せ。〔わをん〕
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