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アセットの所有から利用へ:ネットワークリーダーシップ

2006/03/20 19:48
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プロフィール

渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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経済学の分野では良く出てくるので話としては珍しいものではない。住宅の賃貸、物品のレンタル、リースから少し広げるとリセール市場の整備による一時保有まで、長期の所有と占有ではない経済活動は割と普通にある。

ネットが普及すること、ネットワークとデバイスが普及すること、デジタルデータを取り扱う機械と機会が増えると何が起きるのかを整理していて、所有から利用という一時期騒がれたキーワードに一度戻りたくなった。
 
 
低コストでの相互モニタリング
 
ネットで今起きていることは、単なる情報の増加もあるが、人でも会社でも決まったID(URL、URIなどなど)をもったものが相互接続し、相互モニタリングしている状況と言える。凄く平たく書いてしまうと、mixiに登録して日記を書き、お互いになんとなく読み合ってたまにコメントしている状態、Blogを書いていてリーダーに登録し合っている状態、ケータイのショートメッセージをしばしば送りあっている状態も近いかもしれない。

ネットの世界に行くとしばしばWeb2.0という言葉になり、エンタープライズに行くとSOAという言葉に近づく。付かず離れず、非同期で分散したコミュニケーションをする場面が増えている。
 
 
占有から共有へ
 
所有欲は別として、資産の利用効率を考えると、使えるときに使えるだけ一時所有する形は稼働率の管理と利用スケジュールの調整をクリアすると、共有のモデルの方が全体としては少ない資産で利用者のメリット向上を図れることがある。

IT関連だと、最近は商用のグリッドコンピューティングサービスが各社から出され始めているが、事例としては上手く適合するだろう。一社一社コンピューターを買うよりも、ネットワーク越しに計算力を利用する方が全体コストが下げれる場面もある。

これらは、諸々の技術革新ももちろんだが、先の通り、稼働状況をお互いに低いコストで共有することにより実現出来ていることでもある。
 
 
共有場面の拡大
 
会社経営でも、事業用必要な資産を囲い込まずに利用する場面が増えてるのではないかという話をしている。以前は見られなかった、コア人材やプロフェッショナルサービスなど、核となる役割が外部化されるケースが目につく。

産業構造の転換期で起きている現象なのではないか、という意見もあるが、それにしても外のアセットを使いやすくなっているのは実感としてある。ネットが普及して一段進んだ感覚がある。会社の形やあり方が少し変わってきているのではという話をしている。

フルタイム労働の雇用契約を結ばないことで縛りをかけてない外部の人材と協調して仕事を進めていく。ここには、一時期語られたコミュニティマネジメントとは違う外部を巻き込んだリーダシップが出て来ている。このところ各所で書き話ししていることだが、アセットを外部化することは、バランスシートを小さく出来たりとメリットがある反面、事業管理リスクの形が変わるので経営の仕方は変わる。調達、需要と生産のマッチング、社内の機能定義と分担設計、アウトソーシングと内部化の範囲切り分け。広い範囲でアプローチの修正が出来る。

これをWeb2.0だとなんとなく括るのは簡単なのだが、ネットの中だけの話で閉じて理解しようとするとしっくり来ない。どれくらいの範囲定義で整理するのがいいのか議論を繰り返している。

以上、相変わらず試論ではあるものの一部を。現場で話していると、割と鋭い反応が返って来るテーマである。

タイトルアイデアにISID飯田さんよりお知恵をいただきました。22日のSunのセミナーでご一緒の予定です。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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