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パーソナルストレージ: Six Apart ユーザーギャザリング

2006/03/01 10:38
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プロフィール

渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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昨晩、仕事の合間を縫って、ではなく仕事をしに(来月22日にSunと予定しているテクノロジー・トレンドセミナーの件を含めて、お話しなきゃいけない方が多数いらっしゃるので一通りまとめて)、Six Apart ユーザーギャザリングに参加してきた。

創業者であるベンとミナも来場するとあってか会場となった自由学園明日館には募集定員定員100人きっちりとBloggerが集っていた。会場の雰囲気はB-log Cabin TP南さん写真や三エントリ続けてPodcastされている[mi]みたいもん!!や、

会場で当方の横に居た某氏が、本ユーザー・ギャザリングに集まった顔ぶれを見回しながら、「今日ここに集まった人達は、(良い意味で)ネット世界のジプシーなのかもしれないですね。」とふと漏らした

というエントリやネタフルでの

面白いのは、初めてだったり、ものすごく久しぶりだったのですが、お互いにブログを読んでいたりして、全く久しぶり感がないところ。ブログ時代を肌で感じてきました。

過去何度も感じている、しかし改めてその場に居合わせると肌で分かる表現から感じ取って頂ければ。ひさびさにまとまって色んな方にお会い出来た。
 

 
さて、集まりを振りとして話は二つから三つに広がる。
 1)マス向けのサービスと安定性
 2)ユーザーコミュニティとの関係作り
 3)通信業とのコスト負担バランス
3については、推移をじっくり追ってみたいところなので焦って取り上げずに推移を見てみたい。モバイル、Wimax、無線なども加えてしばらく動きが尽きない領域と思える。

2については一度取り上げているので、続きがあれば随時として今回は1)。特にパーソナルストレージについて。
 
 
無料とユーザーの不便
 
入り口は、Tech Mom from Silicon Valleyにて端的に語られている、

「ベスト・エフォート」なら、そりゃぁいくらでも安くできる。ギークの世界だけならそれもいい。しかし、ギークでない普通の人たち、さらには、ちょっと頭がおかしいような人たちまですべて含めて、あまねくサービスを提供するのは、オープンソースでは無理なのである。「タダだから仕方ない」としても、代替手段がなければ困る。必ずつなげるという保証は、安くはできないのである。

インフラサービスに求められる品質基準の話から入る。

ネットのサービスは格安で、時にはフリーで提供出来てしまうという話は本当に本当なのかという話をこのところ良く議論している。もちろん、P2Pモデルや分散モデル、広告モデルが存在していることを整理した上で。

オープンソースとWeb2.0周りについては一度「Web2.0とCGMにもしかしたら欠けているかもしれない要素」というタイトルで過去掲載している。ざっとポイントを引くと、

一見、表面的なキャッシュアウトは少なくなっていたとしても、事業リスクが上がっている分トータルコストはさして変わらないというケースはありうる。実際、オープンソースを取り入れてシステムを再設計したがさほど変わらなかったという話は、名の知れた企業の方にヒアリングしていてもたまに出てくる話である。

企業機能をアウトソーシングした、外注した場合は契約と監視コストが上がるのに同じく、ユーザーにコンテンツを作成してもらうとはいえ、品質が気になるサービスであれば品質チェックが必要となる。製造業だと、製造部門から購買部門にコア機能が移ったのと似てるだろうか。

という風にリスクの所在と管理方法の変化が見た目上のコストと品質に関わっているという話となる。
(本テーマについては拡張追記した形で今月4月号のインターネットマガジンでもまとめているので興味のある方は良ければ)

上記は事業者側の視点からまとめているものだが、要すれば、安いといってもサービス品質として何かを犠牲にして成立していることがしばしばあり、ぐるっと回ってユーザー側の不便にしばしばなることとなる。今のBlog環境は根付いてきたことを考慮すると、実はユーザーの声に応え切れていないところがあるのではないだろうか。

Blogやフォトサービスが考えを整理するのに便利な事例なので良く使っている。もちろん、他意があってタイトルにSix Apart社を持ってきているのではもちろんないことをお断りしておきたい。
 
 
オンラインの記憶、記録
 
そういえば、前回のユーザーギャザリングは2年ほど前だったということをふと思い出すと、Blogが日本で普及し始めて同じ時間が経ったのだと思い出す。古参のユーザーは同じ期間、日々エントリを続け、途中から写真が入り近頃は音声や映像も入りと続々とデータ量が増え、中身も複雑化している。

ユーザー層が広がると様々な要望が出てくる。ネットに親しみ、デジタルなツールを使いこなす、電子の海に生きているような人とはまったく異なったニーズが普通に自然に出てくる。

最近耳にすることが多く解決イメージを探っているのが、子供の記録としてまとめたものを、安心して保存したい、アルバムのようにまとめて置いておきたいという話。家族のことをBlogに書いているケースは多い。そして、写真がデジタル化されると、昔は押入れの奥に写真アルバムが眠っていたのと同じようなことがデジタルの世界で要求される。振り返ってあとから見てみたい。

子供の成長記録は写真とたいていセットとなる。この記録を保存したいと思うと、デジタルで行うのならバックアップやデータのエクスポートという話になる。しかし、ひっかかるのがコメントトラックバックは仕方が無いとして写真の取り扱い。ユーザーが望むのはごく簡単に、"今この画面に出ている様子をそのまま残したい"となる。サイドバーなどは別として、エントリの内容を文章と写真セットでそのまま残したい。しかし、写真の管理機能が後から進化したケースが多いためか、知る限りでは、簡単な手順でそのままセットで残せるというものは聞いたことがない。絶対パス相対パスの問題などをクリアし、エクスポート/インポートが事業者間ででもスムーズに設計されているというケースはあるのだろうか。

サービスが長くに渡って続けられ、データ保存のスペースも十分に確保出来ているのなら、少なくともしばらくはそのまま使い続けるというのも一つとはいえる。しかし、この段階でデータ保全と安定性、事業継続性という新しい要求が顔を出している。「続けられるまでやります。ダメになったらごめんなさい。」という前提で設計しているサービスベンダーではこの要求はクリアできない。

更に、やや本題から外れるところがあるのだが、親の作ってくれた記録を子供が引き継いで受け取りたいと思ったらどうすればいいのか。相続の問題など法的な話も含んでくるかもしれず、さっぱり分からない。

自分の作り出したコンテンツを自分の思う通り取り扱って残したい。渡したい。日常の感覚だと普通に出てくるニーズ、おそらく尖ったユーザーではなく、マスのユーザーの方が感じるのではないかという当たり前の要望。実は結構応えられてないのではないかと、最近思う。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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