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ビーイング・メタ・デジタル(1):データからメタデータへ

2006/02/04 03:16
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渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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アトムからビットへ。ネグロポンテは語った。データからメタデータへ。サプライからデマンドへ。今起きていることをこのように括れる。

コンピューターの出現以来、情報化は進展の一途を辿っている。生産の現場からサプライチェーンの管理、コンテンツの制作から消費まで、次々にデジタイズされ、ネットワーク上で処理されている。
 
 
デジタイゼーション
 
物財から情報が切り離されて流通し始めることによって起きるメリットは、上手くすれば物財(アトム)よりも管理コストを下げられることにある。結果、詳細説明は省くが、サプライチェーンは、サプライベースからデマンドベースに移行する傾向がある。チェーン全体のボトルネックの顕れ方が変わるために全体設計の前提が変わるためである。
(詳しい説明は、例えば、スライウォツキーの『デジタル・ビジネス・デザイン』などを参照頂きたい)

デジタル化は更に進む。コンテンツそのもの、あるいは価格や大きさといったコンテンツに直接紐づいた機能的な属性データから、コンテクストを重視したメタデータが価値を生む元になり始めている。誤解を怖れず端的に書くと、デジタルデータの供給が増えるに従い、序列をメタデータが管理するようになり、コンテンツそのものは相対的に徐々に価値を減らしつつある。ビットの中で、擬似的にアトムとビットが更に切り離されようとしている。

サーチの進化を中心に引き起こされているのは、物についての情報、更には情報についての情報を取り扱う事業体への価値移転、情報の生産側ではなく流通側への価値移転だと言える。サーチのランキングは情報についての情報に他ならない。
 
 
先行セクター:金融と流通

・金融
金融を先行イメージとすると、モノそのものの価値を代替して貨幣(通貨)が生まれ実体と切り離されて流通するようになった。歴史は進み、金融市場では、オプションやデリバティブなど多くの派生商品が取引されている。これは、通貨や証券に対してメタ層にあたる。実体物に対してのマネーではなく、マネーについてのマネーが取引されている。

また、取引量として、実体経済よりもマネー経済の方が多くなっていることはご存知の通りである。

・流通
流通を先行イメージとすると、セブンイレブンのPOSとウォルマートのサプライチェーンがメーカーにまで影響を及ぼす力を持っている。セブンイレブンは品質を重視したプライベートブランドを次々と立ち上げ、生産を外部委託することでメーカー的な動きを強めている。ニーズベースでモノを作り始めるとなると、ユーザーデータを握っている流通側が強くなるという現象と理解出来る。

同様の動きが情報産業で起きるとなると、流通側で且つメタ層を取り扱う役割が重要視されている現在の動きは素直に理解出来る。更に進めて、RFIDとセンサー技術が普遍的に普及すると、店舗の商品配置の発想法が変わるだろうことも予想出来る(実際に幾つか話が耳に入っている)。

サーチに注目が集まっているのは、更にサーチがメタデータとセマンティックを取り扱い始めているのは、実に自然な流れなのだと言える。

エンタプライズサーチ事始め
ビーイング・メタ・デジタル(1):データからメタデータへ
ビーイング・メタ・デジタル(2):メディアからメタメディアへ
ビーイング・メタ・デジタル(3):サプライからデマンドへ
ビーイング・メタ・デジタル(4):コンサンプションセントリックと流通支配

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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