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第二世代インターネット時代のサン・マイクロシステムズ(1)

2005/09/23 07:16
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渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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直接の人の縁もあり、このところSunに注目して調べている。

Web2.0やインターネットOS、Webサービスなどウェブセントリックな物の見方が普及し始めている最近だが、「ネットワークこそがコンピューターである」との言葉の根元を辿ると彼らの名前が出てくる。OS、アプリケーションを中心にしていた80年代から90年代初頭を過ぎ、インターネットが世に知られだした頃、その先の展開を予言するかのごとくJavaをシンボルに活動してきた経緯は当時はマイクロソフトとの対立構図として周囲に理解されていた(理解として決して間違ってないが)。

しかし、このところ周囲で起こっていることを振り返ると、彼らの言葉は今のインターネット関連の動きを予言していたかに聞こえる。今彼らが何を考え行動しているのかを整理してみるのは大事なのではというのが一つ。もう一つ、オープンなプラットホームとして大きな成功を収めているJavaが内部でどう動いているのか。Sunとどのような関係にあるのかひとつのモデルとして面白いところである。
 
 
Galaxyサーバ
 
会社全体を見ると、最近の強化領域はサーバー、ストレージなどインフラ技術とミドルウェア・基盤ソフトでありシステム全体をカバー出来る体制を維持し続けている。先に発表されたサーバ群は、スコット・マクニーリが来日して熱心にアピールしていたが、ベクトルシャイムが古巣に戻って生み出した作品であることなど思い入れは当然強いことだろう。プレス会見直後に書いたメモエントリは以下の通り。

良質のハードと周辺アプリを総体として提供する。OSも含めてサポートアプリはキャッシュポイントとしない。ネットワークこそがコンピュータであるとの概念はもしかしたらJava発表の頃よりも今の方が強いのかもしれません。

クライアントサーバー、ある程度閉じた範囲でのネットワークを大きな前提としていた頃からインターネットという開放系に移行するに従い、SUNの内部でも、先の「ネットワークこそがコンピューターである」との言葉もおそらく意味合いを変えていることでしょう。

直接の競合として意識しているのは、プレゼンテーションでも比較対象とされていたが、やはりDellとなる。サーバーの価格設定やソラリスOSを無償バンドルして提供していることなど、コスト勝負をしつつ周辺部分で差別要素を置こうとしているあたり、ハードウェアだけでシステムが出来るではなく、自分たちは包括的にサポートしていくとの姿勢が良く見える。

会場の質問では、Dellとの競争について、「社名からコンピューターを除いたこともあり、ディストリビューションチャネルになってきたのでは。ソラリス、Javaのパートナーであるべきであり、平均的なサーバーの販売を行っている」とのコメントがされていた。

Dellもサーバーの販売から始まり、SIのチームを社内で立ち上げるなどエンタープライズ領域にも徐々に手を伸ばしている。しかし、その辺はやはりSunに一日の長があると考えた方が自然だろう。ハードウェア以外の領域で培った能力や業界ネットワーク、UNIXとJavaでの貢献は大きい。両社とも積極的にシェアを取るべく動いてはいるが、競争しているというより、役割分担をしていると見た方が真実に近いのかもしれない。
 
 
Sunの現在形
 
JavaとSun Rayでデスクトップをシンクライアント化させ、サーバーサイドにアプリケーションとデータを集中させると同時にストレージテックと今回のSun Fireで強化したサーバー/ストレージでインフラ技術を提供する。レガシーへの対応はシービヨンドでサポートし、統合を促進させる。方針を素直に読み取るとこうなる。

プラットホームが必ずしも彼らの望んだJavaのみではないとはいえ、個々のPCやサーバーからネットワークにポイントが移りつつあるのはSunの方針と重なる。キーになるのは何かと問われたらサーバー周辺の基盤技術は当然として、システムをコモデティ化させない方策としてはやはりJavaの取り扱いになるのではないだろうか。

Java Community Processの役割とSunの本業との距離感、時折物議を醸し出しているどの程度で公開とコントロールのバランスを取るのか。強制的に市場をロックすることが出来ない以上、全員に上手く受け入れられる体制をどう作っていくのかが鍵になると個人的には考えている。

というところで、SunJava Community Processについては次回

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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