コンシューマー領域で育って、エンタープライズ市場に伸びていくサービス、プロダクトがこのところ目に付く。Blog、SNSなどは事例として典型となるが、他にも携帯関連でも(PDAの存在をちょっと忘れると)法人市場へのアプローチが目立つ。
Blogのイントラネット利用は国内では例えばイントラブログ.jpというコンソーシアムがあり、普及啓蒙活動を行っているところとなる(そういえばつい昨日ドリコムの内藤社長からセミナーの案内メールを頂いたばかり)。
ビジネスブログ、イントラブログは事例も蓄積されつつあるところで割と認知されてきている感覚を受ける。もちろん、全体のパイからすると決して大きくは無いがじっくり着実な流れで進んでいくだろう。
となると、「では、SNSはどうなるのだ?」という問いがセットで出てくる。SNSのエンタープライズ市場については、Beat Communicationの村井社長と度々情報交換をして将来シナリオを描いてみたりしているがどう成長していくのか見定めにくいところがある。コンシューマー向けのツールとしてはともかく、社内利用がどうなっていくかはこれから出てくるところだろう。
以上の問題意識でCTC 2005のBlogに目を通していると「Social Networking: The Enterprise Perspective」との記事があった。簡単に触れてみたい。
本題からは余談になるが、公開型の一般SNSについては、若干懸念の声も出ている。
Our talk started with the public social networking applications (SNAs) like Friendster, Orkut, and so on, but only as a point of departure. The attraction of public SNAs has diminished in recent months, as many of those early adopters who joined and experimented with them have grown dissatisfied. I mentioned the series of pieces I have written in the past year, publicizing the difficulties involved in opting out of those services, and the reasons why I have found so little value in them.
良くあるのは、収益をどう立てられるのか見込みが立っていないというものだが、そもそもの事業モデルにも問題があるのではという指摘がある。
SNSの法人利用で意図されるのは以下の通り。
What social networking -- what we call relationship capital -- offers is the opportunity to fundamentally tackle that problem in a completely different way. And to potentially tackle that problem you can envision a company that is prioritizing verticals not based on these generic criteria, but based on an understanding of where their relationship capital lies. Relationship capital can be defined as the ability to create value by applying a relationship to a fundamental business problem.
会社の活動は社員を含めて関わっている人の繋がりから出てくる何らかの価値(文中では、「Relationship capital」と表現されている)に依存している。その価値を可視化してツールとして使えるようにするアプローチとしてSNSに期待が寄せられている。グループウェアやナレッジマネジメントシステムに長らく期待されてきたことと変わらない。
アプリケーションとして捉えると、営業管理ツール(直接はSFAが該当?)と繋げるか融合されるか、もしくは社内ポータルとしてグループウェアと融合されて提供されていくことだろう。長い目で見ると、単独のツールとして新しく提供されていくよりは棲み分けを行いつつ混じっていくと考える方が自然と言える。
そう考えると、関係者の方にもお話を伺ったのだが、最近のサイボウズの動きも割とすんなりと受け入れられる。アプリケーションの提供者という立場から少しずつ新しい位置を模索しているのではなかろうか。
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