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サーチエンジン三社三様

2005/07/04 03:03
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渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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Yahoo!Googleアスクジーブスと三社まとまってプレゼンに触れる機会があった。各社がどんなサービスをしているかなど単体の情報では知らないものは少なかったものの、まとめて聴いてみると改めての整理になる。簡単にではあるが現状スナップショットでサマライズしたい。
 
 
戦略の類似性
 
収益のポイントがはっきりしてきたためか、各社ともやっていることは非常に似ている。検索を軸にし、広告を連動させる。ユーザー参加型のプラットホームサービスを提供し、コンテンツ連動広告やアフィリエイトを結び付けていくのはどこも基調としては同じ。

日米で差もあるが各社の特に似てきているYahoo!とGoogleのサービスラインをざっと並べてみると

Yahoo!:
自社エンジン+検索連動広告、メーリングリスト(eGroups)+Blog+SNS(Yahoo 360)、フォトシェアリング(Flickr)、映像検索やDeepWebにも食指。

Google:
自社エンジン+検索連動広告、メーリングリスト(Groups)+Blog(Blogger)+SNS(orkut)、フォトシェアリング(Picasa)、映像検索やDeepWebにも食指。

ということで、サービスの発展段階や位置づけに違いはあれどカタログ項目のレベルではかなり一致する。「みんあ同じになってきている」という話を交わす機会も増えていることから同じ印象を受けている方は多いことだろう。
 
 
戦略の独自性

しかし、三社並べてみると、アプローチの仕方は少しずつ違う。また、細かく見ると持っているサービスの少しずつ異なることから頂上目指して別の登山道から登るような状況になっている。

Yahoo!
Yahoo!とGoogleの企業文化の違い、アプローチ発想の違いはしばしば指摘される。先日もCNETで記事になっていたばかりである。

本領域へのYahoo!のアプローチを見ていると非常に伝統的でオーソドックス、細部まで人の手を届かせてサービスを仕上げようとしている。上手く表現しているのが、「My Web 2.0」についての記事のこの箇所。

検索エンジンが、たとえばプラズマテレビのレビューサイトで最も優れたところを定義するなど、人の意見を加味した問い合わせへの対応が不得手だとし、その理由として検索エンジンが人格を持たず、利用者が信頼する「友人や専門家の意見や提案」を把握しない点を挙げている。

いつの日にか、さまざまなコミュニティが、My Webを使って独自の検索エンジンを構築し、自分たちの持つ知識を集めて利用できるようにするといった姿を思い描いている

パーソナライズ機能として各社アプローチをしている領域だが、アルゴリズムのみで押し切ろうというのではなく人が上手く出来るところは人の力を借りて実現しようとする昔からの基本思想がここでも顕れている。

そして、彼らはポータルなのだと再認識した。

Google
GoogleはやはりGoogleだと思えたのは「Google Earth」の作りをデモプレゼンで体感している時だった。技術をベースにアルゴリズムの力を使ってというのはもちろんだが、サーチエンジンの会社ではなく、”世界中の情報を整理してアクセス出来るようにする”というビジョンに向かって進んでいるのが分かる。

サービスラインを見ていると事実上のポータル化しつつあるのは触れるまでもないが、ポータルサービスであると言い切るのは違和感を感じる。また、彼ら自身もポータルだとは思ってないだろう。収益源はともかく、サーチエンジンの会社と定義すると整理しにくいサービスの割合が高まってきた。

アスクジーブス

上記二社と比べると、今はむしろ純粋なサーチエンジンと呼べるかもしれない。InterActiveCorpに買収されたことで、グループ内の技術会社の位置づけにもなっていることも一因だろうが、検索の基本機能を進化させていこうという姿勢を強く感じられた。

肝は何かと問われたら素直にBloglinesとInterActiveCorpだろう。この二社のサービスを統合のさせ方次第で市場でのポジションは大きく変わると考えられる。競合するのはYahoo!、Gooele、MSNよりもむしろAmazonやeBayになっていくのでは?と予想している。

末尾になりましたが、カンファレンスに参加頂いた皆様、ありがとうございました。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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