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ソーシャルブックマーク「Flog」開発者インタビュー

2005/05/23 07:42
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プロフィール

渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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実は一度お話を伺い、公開もしているのだが、改めてCNET版として公開したいと思い、追加でインタビューを行うこととした。ソーシャルブックマークサービス「フロッグ」の開発者インタビューである。外から見ている感じ、ねとらじなんかの創世記の頃の雰囲気に近い。

--そもそもこのサイトを始めようとしたきっかけはどのようなものでしょう?

今年の始め頃 del.icio.us, spurl等を知り、ソーシャルブックマークサービス(以下SBS)という分野に興味を持ちました。

SBSが始まる前からオンラインブックマークサービスは他にも色々あったと思うのですが、自分のお気に入りだけを溜めたいのならブラウザの「お気に入り」に入れればいいし、特定の情報を外出先で見たければメールなどで送れば済む。横並びの情報の共有が無かったのが今ひとつ流行らなかった理由なのでしょうか。自分自身もブックマークを自宅と会社で共有しようと思い一時期使っていたのですが、上記にあげた理由で面倒になり使わなくなりました。

その後しばらくして日本でも「はてなブックマーク」をはじめとする国内SBSが出てきて、これからどんどんこういったサービスが増えていくだろうと思ったのですが、ユーザー登録が面倒で見るだけにとどまってしまいました。

そこで場所を気にせず情報の蓄積・共有ができてSNSのようなコミュニケーションもとれ、かつユーザー登録しなくても面白い情報を投稿できるようなサービスを作りたいと思い、フロッグを作りました。
 
 
--ソーシャルブックマークサービスの役割、世の中でどういう風に役立っていると考えていますか。

SBSの特徴は、
 ・情報の蓄積と共有
 ・SNSよりも緩く広いコミュニケーション
 ・タグ(※フロッグでは「キーワード」と呼んでいます)によ
る自らが探したい情報を見つけやすくする手段を持っているというところだと思います。

人と情報を共有することで、より関心度が高い、あるいは内容の濃い情報が見つかったり、自分では探し方が良く分からないことでもそれに詳しい人のブックマークを見れば分かったり、一度見つけたものをキーワードによって探しやすく紐付けしたり、また人と人が交わるところではコミュニケーションも生まれ、そこから情報の幅も広がっていきます。

情報が増えすぎて、自分の探しているものを効率よく手に入れるにはどうすればいいのかを考えなければならなくなってきた今日において、SBSの様な人の手を介した検索、コミュニケーションツールは今後もっと重要になっていくと思います。
 
 
--日米とも、資本が入ったりサービスが立ち上がったりと動き始めている領域ですが、5年後どのようなサービスになっていると考えますか?

今は漠然とした面白いネタ、情報収集の手段の一つのような感じですが、今後ユーザーが増えていくに連れ住み分けができて学術であったりデザインであったり育児であったり各分野に特化したサービスも出てくるのではないでしょうか。
 
 
--国内海外、幾つか類似のサービスはありますが、特徴を挙げれば何になりますか。

一番の特徴は

ユーザー登録をしなくても、ブックマークの投稿ができる。

という事です。通常SBSは投稿の際にユーザー登録を必要としますが、面白いものを見つけたときにみんなに「これどう?」って投稿して反応がみたい。そんなニーズもあると思ったのです。SBSの特徴の一つとして「今みんなが何に対して関心を持っているかが分かる」という部分があると思いますが、自分の関心ごと一つを投稿するのに必ずしもユーザー登録は必須では無いと思います。投稿を続けていくモチベーションをもってからユーザー登録でもいいんじゃないかと考えたわけです。

・投稿だけでなく、コメントや評価ができる。

フロッグでは投稿したブックマークに対して、「オモシロイ」「カッコイイ」などの評価、コメントを通して意見のやり取りができます。情報に対する関心の高さの度合いを測る基準は、ブックマークされた数だけでなく、投稿されたブックマークをどれだけのユーザーが見たかというHIT数であったり、実際見てどうだったかという評価数、その記事に対するユーザー同士の意見のやり取り(コメント数)であったり様々だと思います。また投稿時にキーワードを入力する欄があるのですが、そこからも今みんなが関心を持っていることは何かというトレンドが見て取れます。

・SNS的なコミュニケーション機能を持ったMyブックマークページ。

ユーザー登録をしてもらうと、自分だけのMyブックマークページを持つことができます。自分のブックマークをためるだけでなく、自分の写真をアップしたりプロフィールを掲載したり、自分が気にしている人のブックマークを「お気に入りに追加」したり(追加された人は「○○○さんのファン」といった見え方で、誰が自分のブックマークページを追加したのかが分かるようになっています)、メールをやり取りするなど、SNS的な双方向でコミュニケーションを取れる機能を備えています。

その他、自分の最新のブックマークをブログやホームページに貼ることができる「フロッグサイドバー」というものを用意しています。
 
 
--サービスとしては、他の周辺サービスとの組み合わせで利用されていくことも考えられます。どのような組み合わせになっていくと思いますか?

最近ユーザーの方で、フロッグでブックマークを投稿してそれをニュースソースにしてブログで記事を書いている方を見るようになりました。ブロガーの方にはブログの日々の情報ソースの蓄積場という補助的なツールとして使われるのではないでしょうか。またニュースサイトなど、既に色々なところで利用されているRSSも連携することによって「最新の情報」「関心度の高い情報」「自分が関心を持っている人が注目している情報」などあらゆる角度から情報収集できるようになると思います。
 
 
--開始して初めて分かったこと、事前準備で想定出来なかったことはありますか。

想定外なことは特にありませんが、やはり「投稿する人」よりも「投稿されたものを見る人」の方が多いなぁ、というのは改めて実感させられました。SBSは、まだ日本ではあまり認知されていないサービスなので、いかに多くの人にサービスを理解してもらい、気軽に投稿してもらうかが今後の課題の一つだと思います。
 
 
--チームメンバーの編成について教えてください。

基本的にデザイン担当とシステム担当の2名で運営しています。企画と運営は二人でやっています。
 
 
--本サービスの目標は?

ブックマークのポータルサイトとして一番になること。

それから、もっとブックマークの投稿数を増やし、ディレクトリとしての価値を持たせたいです。10万URL位あると、ディレクトリとしての価値を持ち始めてくると思います。

後、今後実装予定なのですが、自分のMyブックマークページを日付ごとに表示し、簡単な日記のようなものを書ける機能をつけようと思っています。

ブログすら面倒で付けられない。そんな方にフロッグをもっと使ってもらえるようになりたいと思っています。

メンバー二人、というのは例えばSix Apart社のスタートもそうだが、本当に小さなサイズでウェブのサービスを始められるようになったものだと改めて実感する。小さく始まったものがどこまでどういう形で伸びていくのか見ていようと思う。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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