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    Bloglines創業者マーク・フレッチャー氏初来日(2)

    2005-05-16 10:39:58

    プロフィール

    渡辺聡

    インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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    前回のBloglines創始者、マーク・フレッチャー氏来日の話の残りを幾つか。

    アスクジーブスが日本市場で再攻勢をかけるキックオフ的な集まりともなっており、日本市場のパートナーのトランスコスモスの方やアスク日本法人の方も随分と顔を出されていた。アスクのサーチ事業の要であるアポストロス・ジェラスリス氏も日本の業界関係者との顔合わせを行っている雰囲気であった。
     
     
    日米のBlogコミュニティの違い
     
    ジェラスリス氏当人から問いかけを受けたのは、日本と米国のBlog市場の違いとはどのようなものかについてだった。どうすれば日本でBlogが広まっていくのかに興味を持ってのことだという。

    古くはBlog以前のBBSやネットワークコミュニティまで、いろんな形で議論されているテーマである。どういう経路で話を進めても最後の最後は、文化が違うというところに大抵行き着く。そのことを前置いた上で話し合っているうちに出てきたのはこの辺り。

    ・オープンな場に互いの意見を出して、議論して詰めていくという習慣がなく、教育上もそういった経験が日本ではあまりなされない。よって、日記的な使われ方をする傾向が強い。
    ・自分の情報をどこまで出すのかのラインが異なる。例えば、日本では人材紹介と結びついたSNSを立ち上げるのは難しく感じられる。
    ・Blogに限らず、阿吽の通じる同質性の高い環境を好む傾向があるが、米国ほど社会がサラダボール化/クラスター化していないので、ウェブ上でサービスが成立するほど各セグメント独自のコミュニケーションへの需要が高いわけではない。

    特別新発見のあったやり取りではないが、納得はしている様子であった。

    とはいえ、この違いは、日本市場の特殊性というよりは、米国の文化を前提に作られたものをそのまま持ってきたとしても土台の部分に違いがあるので、使われ方が異なったり若干の機能カスタマイズが入るのはごく普通のことと言えるだろう。

    ※テクノラティの佐藤氏が「国内ブログこの一年 #1」として、最近のユーザー動向をまとめている。連載形式になる様子である。
     
     
    サーチはどうなっていくのか
     
    アスクジーブス日本法人塩川氏とトランスコスモスの永倉氏と意見交換のテーマとなったのは、サーチサービスの今後について。後日OCNの河村さんとも久しぶりに意見交換をする機会があり。サーチを含めて最近の動向をまとめていた。

    まず、サーチと一言に言っても範囲が広くなりすぎてしまい、捉えにくくなっているのがコンセンサス。PCの側から見た場合、デバイスを選ばずに使えるような伸び方がひとつ。携帯端末から家電から、もしかしたらカーナビまで使われるタイミングが増えていっている。

    次に、取り扱いデータタイプ、コンテンツの拡充。テキストベースでの使われ方がまだまだ主であるが、画像から音声映像、地図情報までカバーする範囲が広がっている。映像系に近づけば近づくほど、著作権の絡みも出てくるため、単純なサーチ技術の開発だけで事は済まなくなる。どことどこが手を組んでいるのかによってサービスの進化は異なっていくことになる。業界標準の取引規格が出来ない限り、音楽配信のように、ある特定のサーチサービスにしか出てこないコンテンツがあるというのは普通に起きることだろう。

    プッシュ系に分類出来るRSSやメタタグなど周辺領域との統合。エンジンのアルゴリズムの変更ということで普通の技術開発の中に入れてしまってもよいが、個人的にはひとつ大きな動きとして見たい。

    最後に、ショッピング検索や仕事検索など、カテゴリーごと利用用途ごとへの専門分化。それぞれが普通の検索+普通の検索連動広告ではカバー出来ないところを埋めようとしているのは、小売業で百貨店からカテゴリーキラーが分化している過程をなぞっているようで面白い。

    ざっと目立つところを抜き出しても新しい領域としてこれだけ違うものが出てくる。

    色々出ては来るが、結局ポイントはどこかなると、インターフェースだろう。AJAXがどうという話ではなく、単純に扱うデータと利用場面が多岐に渡りすぎている。また、幾ら便利だとは言っても何から何まで検索をキックしてばかりいるのは疲れる。

    パーソナライズと言うと、示す範囲が狭くなってしまうのだが、その人が本当に必要なだけの情報を取り出せる情報の見せ方がサーチとその周辺領域のサービスでは当面問われるだろうと考えている。そして、おそらくBloglinesもこの中に含まれる。
      
     
    余談になるのだが、ジェラスリス氏が永倉氏とGoogleのアルゴリズムについて話をしている際に事例として出されたのだが、過去にウェブに記事をアップした際に、PageRankがゼロの状態で検索のランキングがどんどん登っていく場面を見たことがあるという。最終的にあるワードで1位か2位にまでなったがその時点でもまだランクはゼロだったとのこと。「ウェブの変化の早さに対応するには、こうするしかない」と。

    アスクジーブスCOOと広告ビジネスやECについての意見交換もさせて頂いたのだが、書いて良いラインが難しいところなので、これはまた機会を改めてというところで。

    ※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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