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バブルと情報化

2005/04/09 16:53
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渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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つい先日、久しぶりに編集長である西田さんと話をする機会があった。お隣で執筆されている江島さん(おひさしぶりでした)、と三者会談の予定が社長の大日さんも同席することになり急遽四者会談に。昨今話す機会が多くなっているメディア論はもちろん、CNETのポジションや経営方針、編集方針についてなど幅広く意見交換をする場となった。

メディア論についてはまた取り上げるとして、「やはり」となったのは、日米で局地的にバブルが発生しているのではないかという話。特に怪しいのはバイオと米国だと特にナノテク。

気になって家に帰って読み返していたのが、数年前のマッキンゼー論文と板倉氏のエントリ、「お金の仕組みを教える理由」の二つ。

バブルは当然資金が過剰に集まって起きるので資本市場動向を中心として語られるが、上記の二つに共通化しているのは、情報化が進むことでバブルもまた起きやすい構図になっているのではというところ。マッキンゼー論文は間接的な指摘に留まっているので板倉さんのエントリを中心とすると、まず、お金の世界(ファイナンスの世界?)でバブルが起きる理由を端的にまとめると、

「通貨」が、「一時的な実体経済価値との引換券」として、普及しました。この段階では、実体価値と通貨は、ほぼ等価の状態を保っていました。つまり、通貨は、実体経済価値に担保されていたということです。

しかし、「効率」ばかりを追求した結果、「通貨そのもの」を取引することが、最も効率が良いことに気がつく人たちが現れます。通貨そのものだけを扱う方が、荷物の移動や、モノの設計や製作、情報の作成と流通や、販売の努力などの、「お金だけを追求する場合において非効率なモノ」を、そぎ取ることが出来るのですから、効率が良いに決まっています。

この箇所。貨幣や資本市場の歴史を振り返っているとこの話はすんなりと受け入れられる。

そして、この話の本質である、実体から通貨を切り離すという作業は、IT技術の本質とほぼ同じである。

情報化とは何?という問いかけには、ネグロポンテの「ビーイング・デジタル」あたりから普通に言われるようになっているように、実体のモノ(=)から情報(=ビット)のみを切り離して情報の管理を丁寧に行うことで、モノの管理効率を上げること、と答えられる。もちろん、元々物財を取引するのではない金融業だと、情報化との相性は非常によい。金融業とは情報処理産業そのものであるとの言い方も時々される。

マクロではマーケットに資金がだぶついているのがバブルの発生原因ではあるが、情報の流通コストが下がることでミクロでも起きやすくなっているのでは、とここ何年か考えている。

続けて書いているメディア論の合間に、先日書いた「インターネットが生み出したもの:証券市場の事例」の続きとして。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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