前回の「RSS市場サマライズ(1)」の続きを。参照先はVentureBlogの「RSS - Really Something Special?」。残りの将来予測の部分を。
コンシューマー向け
まず、ユーザー側(コンシューマーマーケット)での影響を。
One direction relates to automating tasks for you. This is basically the return of agent technology. Now that a wider variety of web sites are available in machine readable format, it should be possible to tell your computer things like "tell me when an article about gnosticism appears". While this is similar to the stored searches on Google, the fact that RSS aggregators are closer to real-time makes this more valuable. The best analogy is "Tivo for the Web" - specify web sites to definitely "record" and the agent can also record a selection of potentially interesting web posts.
一言にエージェント技術とするのは正しい。結局のところ、RSSは情報探索消費の効率化をもたらす。一日100個サイトを回って更新確認をしなさいと言われるとげんなりしてしまうが、リーダーに登録しているとさほど苦にはならない。メインで使っているのはBloglinesだが、良いインターフェースのアプリ(MyYahooのようにウェブサイトで提供されるサービスも含む)があればストレス無く一覧チェック出来る。
また、更新アラートとしての実装にも相性が良い。このところ増えてきているのが、コマースサイト、オークションサイトでのRSSの情報配信である。特定カテゴリ、特性商品、もしくは特定の検索結果により、「欲しいものウォッチリスト」が自分専用に作れる。特に、商品の入荷タイミング(入荷という表現は正確性に欠けるが)が不確定なオークションサイトでは、毎日毎日サイトでチェックを行う必要がなくなり、幅広い商品を効率よくチェックすることが出来る。つまり、利便性の向上により、取引量の増加が望める。
エンタープライズ向け
当初のSNSもそうだったが、コンシューマー市場での話が良く出てきている。しかし、法人での利用ももちろんある。
Another direction is enterprise use for RSS. Imagine replacing Microsoft Exchange with an interlocking array of RSS feeds. Each user with Outlook receives their shared calendar, contacts, and other information from subscriptions to RSS feeds. Or they become contributors, sharing one of their calendars with others. I'm sure reading that sentence inspires a host of potential objections for why RSS can not do that. Yet.
RSSは情報の流通配信を支援する。キーワードとして絡むのは情報共有やナレッジマネジメントというところ、ソフトとしては、グループウェアからナレッジマネジメント。近頃良く耳にするBlogによる情報共有というフレーズとも相通じる。
事はそう単純には切れない部分もあるが、規格がオープン化されることとなるため、特定アプリケーションの支配力が弱まることになる。引用文中ではマイクロソフトのExchange単純に事例として出されているが、規格で差別化がしにくく、コモデティ化するソフトとサービスへの収益ポイントシフトが予想される。
この先に来るもの
技術としてはそう目新しい発想のものではなく、新規性はさほどないという表現はXMLと合わせて良く聞く。
RSS is more evolution than revolution. It is not a brand new Internet; rather, it is an improvement on the existing one that has finally pushed machine-to-machine content communication over the tipping point.
革新ではなく進化、と言い表されている。
しかし、そうではない見方も出来ないだろうか。違うのはテクノロジカルな面ではなく、社会の受け入れ方である。
少々大袈裟になるが、RSSは周辺技術と合わさって、ウェブの基本構造、導線構造を変えていくと考えている。より分散的で、より個々人にパーソナライズされた使われ方になっていくシナリオが描ける。これまでのウェブはブラウザがHTMLを読み込むという形式であり、動的生成されている場合があるにしても、提供側が提供したい形でユーザーが受け取るというが主流と言える。ここに楔を打ったのがサーチ技術。欲しい情報に直接到達する導線が作られた。
RSSは、サイトを巡回するというのではなく、フィードを登録し一覧参照するという使い方を促す。BlogによるCSSの急速な普及と同時なのが面白いが、必要なコンテンツを効率よく取り出し、受け手の見たいように見るというのがスタンダードになる。さすがにデザインまで手元で自由にコンロトロールするという風にはなかなか行かないが、RSSリーダーや各サイトのMyページの機能範囲内でどのサイトも手元で統一感を揃えて見ることが出来る。
コンテンツを補足してメタデータが提供されていること、さらにメタデータ規格(ここではXML、RSSの規格となる)が可能な範囲から標準化されつつあることで、サーチがランダム性の高かったものから、SQL文でRDBに検索をかけたような動き方を示すようになる。また、このメタデータにはソーシャルブックマークのタグも含まれる。おおらかな標準規格に沿ってユーザーが評価情報として溜めていくタグは、現時点ではまだまだ限定的な利用に限られるが、Wikiと同じく、信頼性とピンポイントの品質を上手くクリア下時点でインフラ機能に昇格する。
非難を浴びているGoogleの新しいツールバーであるが、力技である点とユーザーとコンテンツ提供者の意思を超えてコントロールしすぎである点を除くと、RSS+フロントサイドのツールと目指すところは似ている。しかし、コンテンツ、デザイン、機能を好きなように組み合わせてゆくというビジョンは似ている。議論の是非はともかく、ウェブが立体的に使われていくという流れを見て取れる。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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