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DVDシェアリングビジネス

2005/02/13 19:36
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渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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8日のAd Innovator経由。「Peerflix=オープンソースNetflix+SNS+eBay」というタイトルで大体察しがつく物であるが、オークションというのかP2P共有というのか、DVD専門の物々交換サイト「Peerflix」が立ち上げられた。

サービス内容はいたってシンプル。

1. Start your Free Trial
- Sign up
- Receive free DVDs

2. Create DVD lists
- Add DVDs you'd like
- Add DVDs you own

3. Trade DVDs
- Mail your DVDs out
- Receive DVDs you want
- No limits, no hassles!

DVDのリストを公開し、お互いに気に入ったものを交換する。交換が成立すれば1ドルが運営サイドに入る仕組みであり、物財を持たずに仲介をするのはオークション的である。金銭とモノの交換でなく、モノとモノの交換を支援するあたりが微妙に違うが差としてはたいしたものではない。

さて、本サービスが拡大した場合、加えて、同種のサービスが別カテゴリーで立ち上がってきた場合にどのような影響が出るか。

まず需要に変化がないとすると、ユーザーがコンテンツを取得する選択肢として、これまでの購入とレンタルに加えて交換が加わることとなる。一度市場に出た品物がユーザーの間を巡り巡ることで、視聴時間に変化はなくとも、制作者側の収入は少なくなる。

日本でも中古ゲームソフトを取り締まる動き、また、新古書を巡る騒動など中古品の流通に関してはたびたび議論になる。P2Pもこの場合同列に置いてもよい。理屈は同じで、事業者側に正当なリターンが入らないことで産業を破壊してしまうことになるとの主張である。

Peerflixでも同じ議論はもちろん成立する。課金1ドルということと、ビジネスモデルを見ていると、制作サイドへの収入は無いと考えてよい(iTuneのコスト構造を前提にすると、真面目に配慮すると事業として成立しないだろう)。

本件の注目点はまず二点。
 ・ユーザーがどこまで受け入れて使っていくことになるのか
 ・規模が大きくなりインパクトを無視できなくなった段階で、ハリウッドからの圧力はあり得るのか
また、どこかで圧力がかかるにしてその方法はどのようなものになるのか。

サーチの世界でもカテゴリーキラーが出始めているように、オークション/交換サービスについても、カテゴリーを絞ってサービスを分かりやすく高品質で提供するプレイヤーが出てきてもおかしくない。そうなると、似たような話の繰り返しとなる。この手の話はまとめてどうコントロールされていくことになるのか。最後気になる点は先行事例としての役割となる。

本日はコンパクトにて。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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