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オープンイノベーションの波に乗るIBM

2005/02/09 00:22
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渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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先日のIBMのエントリの続きを。John Patrickの言葉を当事者コメントとして引こうかと思っていたら、良いサマライズをIdeaFlowで見かけたのでこちらをご紹介したい。タイトルは「Patents: The EU Restarts and IBM Releases」。EUの動きと対比させつつ状況が整理されている。
 
 
EUパテント政策動向とIBM
 
EUでの動きについては初出となる。

Now that I'm resurfacing, the largest innovation-related issue in the news is patents. Yesterday the European Parliament voted to ask the European Commission to withdraw draft legislation that could have set the stage for allowing patents on pure software. (Currently patents on pure software are not allowed in European patent law, which is very different from U.S. patent law.)

マイクロソフトのメディアプレイヤーの件にも顕れているように、EUはEUなりのソフト産業の競争政策、知的財産の取り扱いについての考え方を持っている。

Opponents of software patents have been lobbying members to restart the legal procedure on legislation so that safeguards could be inserted into the legislation that would guard against the patenting of pure software.

ソフトウェア特許を見直し、弱める方向への動きが鮮明になってきている。

IBMのオープン化の戦略意図が対マイクロソフトというのは解説するまでもないくらいである。Business Weekより、

"The move is central to IBM's efforts to fend off Microsoft and its Windows monopoly...it is stepping up efforts to bolster the world of open-source software. IBM figures that doing so will give it a leg up in selling the software and services that work with the open-source programs it helped develop."

これは、これまでのIBMの行動を見ていれば明白なところと言える。ソフトウェアのオープン化の波により、競争構図を変えたい。完全にロックしてしまった市場を如何に切り崩すか、もしくは迂回するかを大きなテーマとして取り組んできたIBMとしては当然のアプローチだろう。
 
 
足して出る仮説は
 
この二つの出来事を合わせると一つの仮説が成り立つ。

Both events – the proposed redo of European patent legislation and IBM’s patent grant – can be seen as wins for innovation in general, and open innovation in particular. It seems that an either/or solution is probably not feasible or desirable.

”コモンズ”の議論に連なるところであるが、オープンイノベーションへの評価が高まりつつあり、かつ認められつつあり、

Some hybrid of a collaborative development environment and patent protection will be necessary. Even if you’re not into the nitty-gritty legal details of patent and copyright, it will be illustrative to watch as the ramifications of both these events unfold. They are setting the stage for what patents – and innovation – will look like in the future.

この先も続くトレンドとも考えられる。

後者については、書き手がオープンイノベーションの擁護派なので、多少割り引いて読んでも良いが、インターネット上でのアプリ開発、サービス開発の現場で起きている動きとも合致していることは補足しておきたい。

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また、より深いところではRoss Mayfieldのコメント、

“This is a significant move and part of a broader strategy to commoditize their inputs, pool risk, leverage a lead in services and change the game.”

リスクとレバレッジ効果も合わせて考えると、という一言が良い指摘となっている。リンク先はこちら

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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