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特許公開に踏み切ったIBM

2005/01/21 10:00
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渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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少し前の話題になるが、インパクトがあるものなので取り上げたい。IBMの特許公開についてである。IBMの元VP、John Patrickも自身のBlogで本件に触れているのでこちらも合わせて。

IBM自身のリリースはこのような書き出しで始まっている。

IBM today pledged open access to key innovations covered by 500 IBM software patents to individuals and groups working on open source software. IBM believes this is the largest pledge ever of patents of any kind and represents a major shift in the way IBM manages and deploys its intellectual property (IP) portfolio.

特許公開の狙いはオープンソフトの支援。支援と同時にR&Dを外部化させたいという意図も見て取れる。
  
 
オープン・イノベーション・プラットホーム

IBMが特許とイノベーションの関係をどう捉えているのか示されている一節がある。

"True innovation leadership is about more than just the numbers of patents granted. It's about innovating to benefit customers, partners and society," said Dr. John E. Kelly, IBM senior vice president, Technology and Intellectual Property. "Continuing IBM's legacy of leadership in the strategic use of intellectual property, our pledge today is the beginning of a new era in how IBM will manage intellectual property to benefit our partners and clients. Unlike the preceding Industrial Economy, the Innovation Economy requires that intellectual property be deployed for more than just providing the owner with freedom of action and income generation."

特許はイノベーションの一要因ではあるが、全体ではなく、製品やサービスへの落とし込みが行われて初めて意味があるというのが彼らのベースの見方となる。

さて、形式的な話はともかく。彼らは何を達成したいのか。

IBMの最近の行動パターンからすると、公式発表しているビジョンと同時に、特許のレイヤーでオープンソースと同じく”系”を作ろうとしているのではないかと読めてくる。

オープン/クローズ変わりなく、影響力のあるソフト(典型例がOS)は、自らを生態系の基点とし、ハブのポジションにあることで高い資産価値を実現する。細かな理屈はともかく、そこにあるのは、自らの変化が及ぶ範囲の拡大、影響力をどこまで拡張出来るのかということとなる。もちろん、これは規格争いの話も同様である。

規格レベルでもあることを特許のレベルで実現しようとしていてもそれは全く不自然な出来事ではない。言葉尻は新鮮かもしれないが、要するに、既にある概念と異なったレイヤーに持ち込んだだけとなる。

もう一つ。相互運用性。これは彼らは本気だろう。各アプリに対する態度からすると、表層的な言葉ではなく真剣に追いかけている事項と捉えて間違いない。サービスレイヤーを主要な競争のフィールドと捉えていることとも矛盾しない。
 
John Patrickのコメントについても触れたいのだが、これはまた後ほど。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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