ウェブログサーチエンジン、Technoratiが日本市場でも活動を始める事となった。パートナーはJoiの創業企業でもあるデジタルガレージ。プレスリリースはこちら。
改めての感があるが、Blogとテクノラティの間柄について簡単に引くと、
ブログは現在米国においてCGM(Consumer-generated media:消費者主導メディア)として注目を集め、ブログサイトを開設する人は500万人以上にのぼり、それらを閲覧するユーザーはその数倍にも及んでいます。ブログは政治にも大きな役割を果しており、「1924年は初めてラジオで党大会が報道された、1954年はテレビ、そして2004年はブログで報道された党大会と記憶されるだろう」といわれています。TRは、先の米民主党大会報道において、CNNがテレビとウェブサイトを使い政治のブログ動向をリアルタイムで報道した際に利用されたという実績を持っております。
コンテンツの生成元であるBlogに対して、情報を整理する機能をTechnoratiは提供している。静的なウェブサイトとサーチエンジンの関係に似ている。
通常のサーチと異なるのは、ふんだんに生まれるリンク情報を巧みに取り込んでいる点。検索結果のランク付けのエンジンとしてではなく、情報の広がりとやり取りのネットワークを、網を手繰るように取り出すことが出来るのが特徴的になっている。
目指すもの
どこに向かって行きたいのかはJoi自身が「Technorati Japan」というエントリで端的に表現している。
With Technorati Japan, we're going to go through a similar process again, this time explaining that it's now about conversations. We need to explain that companies and people can see what other people are saying in real time and participate in the conversations, and that it's not about banner ads anymore.
昔やったことと同じことを、conversation、すなわちBlogでの気軽なやり取りが日常化したウェブの世界で提供していきたい、バナー広告の次に行きたい。ここでの「昔やったこと」というのはインフォシークのことを指している。
When we brought Infoseek to Japan, people didn't understand the concept of ad impressions and we had to do a lot of teaching. We had to explain that impressions and clickthroughs could be measured unlike sponsorships and ads in magazines.
インターネット広告の初期の頃の功労者の一人がJoiである(もちろん、たくさんの方の知恵と努力の末に今日に来ているわけであるが)。視聴率ではなく、今では当たり前になったバナーとクリックの考え方が培われた場の一つがInfoseekとなる。
広告業界の視点から
広告業界の側から見ると、本件はどのような解釈が可能なのか。本コーナーでも度々登場されている「Ad Innovator」の織田さんはこのようなコメントを付けられている。
つまり消費者の声が他の消費者に聞かれることが増えているわけで、企業は今までのような広告・PRを使って情報を消費者に一方的に流していくというモデルから、消費者と対話をしていくというモデルに変わらざるを得なくなります。それも社員個人のレベルでどれだけ正直な情報を出していけるかという競争になっていく可能性もあります。企業コミュニケーションの大きなパラダイムシフトが起こっているといえるでしょう。
Technoratiを使ってみた方、Blogを日々読まれ手いる方は体感として掴めている事項かと思うが、サーチというよりは、トラッキングというような情報感覚が近い。特定の話題や記事について、どのようなやり取りがされているのかを簡単に抜き出せるのがTechnoratiの面白いところである。消費者へのパワーシフトの動きはここ数十年のスパンで進んでいるものであり、今に始まったことではない。しかし、ここまでリアルタイムでやり取りが可視化されたのは過去にない。まさしく、「ティッピングポイント」の世界が、実装されることになる。
インフラが変われば上モノは変わるということで、メディアの変化によるコンテンツと広告ビジネスの変化として何が起きるかもまた楽しみなところとなる。
また、Technoratiによって、初の海外展開となる。Blogのベンダーである。Six Apartも日本を皮切りに世界に広がっているので、同じ動きがまた見られるのかもしれない。一つの相似形のモデル例としても注目したい。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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