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セキュアなコミュニケーション環境を目指して(2):次世代コミュニケーションの可能性

2004/12/09 23:25
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渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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昨日のインタビューの続きを。

テストユーザーとして利用し、またお話を伺いつつ「privangoメールサービス」というのは詰まるところ何になるのかと考えていたのだが、一言に括るとホワイトリスト管理と言ってよい。使い捨てアドレスとしての利用はやや範疇から外れるが、目指すべき方向性としては、メールのプロトコルにセキュアな環境提供をしようという試みとまとめられる。
 
 
再掲:コミュニケーション三類型
 
本サービスを近未来まで含めて理解するには、コミュニケーションサービス全体と合わせて整理した方が分かりやすい。若干回り道になるが、ベースラインに戻りたい。参考になるのは、インタビューのやり取りでも出てきたのだが、以前のエントリ「re-mail:relationship mail」となる。T1からT3までの細かい定義は元エントリを参照頂きたい。

この図に従ってメールを位置づけると、メールは、パーソナルコミュニケーションの空間であるT1からパブリックコミュニケーションの空間であるT3まで全てに関わっている。

「今から考えるとプロトコルの問題というよりは、カバーする範囲が広すぎるが故にスパムなりが発生しているという見方も出来る。T1のサービスとT2T3のサービスが一緒になっているのは無理がある」

現状、この需要を満たしているのはISPのメールとポータルなどのフリーのアドレスとの使い分けだろう。公開情報としては、フリーのアドレスを使い、定期的に入れ替えを行うことでスパムにも対応していくという使い方はしばしば見られる。しかし、この方法ではアドレスが変わってしまうことで、毎回連絡しなおさなければならないという点、結局は恒久アドレスを使うことになり、リスクに晒してしまうという問題は十分に解決されていない。

最近では、この問題はSNSによって解決されている場合もある。SNSの登録リストは一種のホワイトリストとなり、かつメールアドレスではなく、人に繋がっているため、アドレスの変更の影響を受けない。各ユーザーが登録アドレスのアップデートを適切に行いさえすればプライベートなやり取りが効率よく行える。

GREEにしてもmixiにしても現時点では本文全文は配信されないためメーラーのみで完結するメールのサービスではなく、掲示板的なインターフェースとなるが、一種のウェブメールと考えると違和感は無い。

やや話が脱線したので元に戻すが、いずれにせよ、privangoではコミュニケーションの距離感によって、使い分けを行うことが可能になる。スパム対策的な使い方はT3レイヤーの話であり、ホワイトリスト的な使い方はT2、もしくはT1レイヤーでの用途となる。
 
 
SNSと比較しての存在意義
 
では、SNSのメッセージサービスと何が違うのか。この答えは、SNSの非利用者が持っている。「結局は、サイトオリエンテッドか、個人オリエンテッドかということです」(川島氏)。

SNSのサービスはウェブサイトとして提供されている。つまり、特定のURLに行って決まった形のUIとデザインのものを利用する形になる。メーラーを換えるように簡単に別のに乗り換える訳にも今は行かない。

この集中型の仕組みに対して、privangoであれば分散環境、しかもクライアントのソフト環境も問わずにサービスを受けることが可能となる。同時に、環境依存しないということは、特定サイトの登録ユーザーのみが使えるというサービスではなく、異サイト、異サービス間でのSNS的なサービスが実現出来てゆくことになる。生成したアドレスの管理という新しい課題は出るものの、明らかに新しい可能性が提示されている。
※もちろん、SNSが多種多様なAPIを提供していく可能性はあり、フォトシェアリングからコンテンツのみの切り出しなど、徐々に事例が出つつある。これはこれで進化の楽しみなところとなっている。
 
 
次世代コミュニケーションの可能性
 
現行のprivangoではなく、ストレージや周辺アプリなどと組み合わせて将来的に考えられる将来オプションになってしまうが、考えを進めていくと将来のコミュニケーションインフラはどのようなものかというところに辿り着く。ここは伺った内容に沿って進めたい。

--今後の流れというところで、コミュニケーション関連のサービスがどういう風に進化していくかという話にどうしても繋がってしまいますが、その辺りどのようにお考えでしょう。

T3におけるツールとしてBLOGがあり、個人オリエンテッドなシンジケーションを実現する特徴が受け入れられていると思う。しかし、アクセス制御がないために、公開可能な内容しか語れないので、T2のツールにはなりずらい。

一方で、T2のにおけるツールとしてグループウエアがあるんだけど、サイトオリテンッドなグループ管理をしているために、issueオリエンテッドなコラボレーションを個人オリエンテッドに管理したいというニーズに応えられていません。

メールはもともと個人オリエンテッドなツールなので、これにT2, T3といった距離感に応じたアクセス制御をprivangoで実現すれば、T2, T3における既存ツールの問題点を克服することが可能になり、次世代コミュニケーションツールのようなものができると考えています。

この先、SNSのようなコミュニケーションインフラやグループウェアとprivangoが繋がっていくのなら、メールと連動した形でのアクセス権設定の機能が同じく提供されていくことでしょう。相手との関係から、やり取りの出来る領域、範囲を決めてコントロール出来る訳です。また、この場合は、アドレスを交換するというのではなく、それこそ人との繋がりが先にありきで、繋がりを作ったあと、メールのようなメッセージ交換のサービスが使えるという風になるかもしれません。アドレス体系としては今広く利用されているメールの形が変わるということはないでしょう。ただし、何かとセットでミドルウェア的に実装されていくことはありえます。

 
--個人に近いというとモバイルの存在感が強いですが、何か特別なアプローチはしていますか?

インフラがモバイルになってもprivango側から見ると何か特別変わるという訳ではないので専用で何かをしているということはありません。あくまでアドレスに付随するサービスなので、インターネットでも携帯でも変わらず組み込むということになります。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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