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戦場はビデオ検索技術へ

2004/11/30 12:00
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渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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Ad Innovator、「Google、Yahoo!、MSNのビデオ検索技術が来年公開に」経由でCNETの「Striking up digital video search」より。

状況は冒頭のサマライズ文で分かる。

Google, Microsoft and Yahoo are quietly developing new search tools for digital video, foreshadowing a high-stakes technology arms race in the battle for control of consumers' living rooms.

映像の検索技術に三強が揃って力を入れ、デジタル家電、リビングルームにも戦いの場が広がる。ウェブの世界で強いブランドを持ち、ユーザーも日常的に使っているサービスなので、「映像も検索出来る」ということが伝わり、サーチ品質が「思った通り」なところまで辿り着けば受け入れられていくだろう。

映像の検索については、国内でも幾つか試みが見られ、番組のメタデータを蓄積している事業者など着々と環境は整ってきている。技術よりも権利系の障害の方が大きいのでは?という状況である。
 
 
三者三様のアプローチ比較
 
とりあえず、ヨーイドンといった感じであるが、各社のアプローチを簡単に。

Google

To build the service, the company is recording live TV shows and indexing the related closed-caption text of the programming. It uses the text to identify themes, concepts and relevant keywords for video so they can be triggers for searching.

テキストの取り扱いの優位性と、既存サーチとのマージを考えてだろう。Googleは映像にキャプションを付加してインデックスを生成してサーチ対象とするという。ウェブの世界でクローラーが回ってデータを取ってきている箇所を映像版に置き換えるアプローチと言える。おそらく、インターフェースは今までと同じもので、シンプルに「movie」といったサーチ条件が加えられるのだろう。

Microsoft

Microsoft has its sights on the interactive TV market for cable providers, being ushered in by convergence devices like its Microsoft Media Center PC software. It is building technology that will let people with a Media Center PC or Internet-connected TV comb through and find specific video files available over the Internet, broadcast and video-on-demand networks, according to a source.

Microsoft is betting on search technology for the Internet, with plans to introduce its own engine next year. But more broadly, it's developing search technology that will be platform agnostic, meaning it will allow people to find text and video from various mediums like broadband, broadcast and set-top boxes. It aims to do so by creating a specialized index for traceable programming labeled with metatags, or keywords.

MSはメディアセンターとセットトップボックスというポジションを既に持っている。これまで日の目を見てこなかったセットトップボックスであるが、ようやく脚光を浴びることになるのかもしれない。これら二つのインフラを利用してのサービス提供となる。DRM技術と合わせてメディアセンター側で押さえているところなので、アプリケーションを連動して動かすような実装で固められていくことだろう。後は機器間で適切なAPIを設計してけば良い。マイクロソフトの立ち位置は検索技術の開発というよりは、もう少し広く、「platform agnostic」とあるようにプラットホーム全体の提供を行うことになる。OSも押さえていることから当然だろう。

Yahoo

Yahoo is picking lower-hanging fruit. The Sunnyvale, Calif.-based Web portal is planning to introduce a multimedia search engine and is working with Web entertainment and news aggregators to index video clips that are already online. According to one source, the company plans to introduce its service in the first quarter of 2005.

前二者と比較するとYahooのモデルは軽い。今までのサービスのごく延長上、新しいサービスを作るというよりは先日から進められているRSS対応の一環に見える。

The Web portal plans to collect XML feeds of video content from third-party publishers. That way, it can index programming and make it searchable to visitors. Yahoo's database will rely on the title and description of video content to deliver relevant results, as opposed to actual language within the video.

RSS、XML対応は独自事業として立ち上げって行くのだろう。ニュースや株価、天気などの専門情報ベンダーは今でも存在するが、RSS情報を管理提供する専門業者が大きな規模で立ち上げって来ても可笑しくない(もちろん、言うまでもないが、今でも企業として存在する)。
 
 
これから起きること
 
まず、当たり前であるが、コンテンツの流通経路が変わる。

Video is in the spotlight as the Internet begins to mature into an entertainment platform and becomes a viable companion for television, convergence devices that combine PC and TV features, and the networked home. As nearly 30 million U.S. households get wired with broadband Internet, more people are getting comfortable using multimedia online, giving TV audiences more choices than ever about how and when they consume programming.

インターネットでテキスト情報や画像情報との接し方が変わったのと同じ変化が映像分野でも起きることになる。データ量や再生機器の制約からデバイスが変わったりと100%同じにはならないだろうが、シフトは必然だろう。ある程度のindex量と気の利いたサーチインターフェースが出てきたらクリティカルマスを越えるのは容易だと考える。

そこで起きるのは何か。

That's poised to open up access to vast new video libraries that will require new search technology to organize and make content relevant to viewers, much like Internet search engines have made sense of billions of disorganized Web pages.

Tivoに関連して書いていることだが、番組表という概念はますます希薄化していく。ケーブルを日常的に利用している人は、旧来の民放番組表の感覚、新聞のテレビ欄の感覚は既に薄いだろうし、HDDレコーダーを用いている人はサーチ技術が本格導入されたあとの世界も何割か体感済みだろう。

Long Tailが映像分野にも持ち込まれようとしている。決済やデバイスを押さえているAmazonとiTuneあたりが途中からキープレイヤーとして浮かび上がることもあるだろう。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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