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GREEの来し方行く末

2004/11/22 18:50
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渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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結局、GREEは事実上楽天からスピンアウトしたような形となった。株式会社化というニュースはもうご存知かと思う。幾つかの記事にも取り上げられ、GREE Blogの関連エントリが投稿されている。

その田中さんがSFCの講義にゲスト参加した模様が、松村さんのBlog、tarosite.netで「GREE Mr. Tanaka "今までの出来事の延長線上"」としてまとめられている。

どこかここまでの1年間の経験や出来事をきっちりと振り返って、新たなスタートを切る人の勢いというか、風を切る感覚すら覚えた。

と総括されている様子、生で見てみたかったものである。
 
 
来し方
 
度々語られていることだが、GREEのスタートについてこうまとめられている。

SNSに期待していたことは次のように語っていた。「忙しい毎日を効率的にたの済むことは出来ないだろうか? e-mailなどで人間関係が効率化されている流れはあるが、しかしまだ足りないと思う。そこを解決できるのがSNSではないか、と目を付けた。かねてから考えていた人生を豊かにする「誰と」「何を」するか、という2つの変数の「誰と」はそれまでのSNSでも解決できていた。そこで自分が作るSNSでは、ネット内で完結せず、実生活を豊かにするためにネットを使うツールとして成立させたい」

SNSは可能性としては様々な使い方が出来るが、GREEは特に名刺管理に近いと感じている。よく比較されるmixiはコミュニティ志向が強く感じられるのと比較すると、何かのプラットフォームを見ているような感覚を受ける。

この感覚は「ネット内で完結せず」というところと繋がってくるのだろう。実装のどれとは指し示しにくく、かつ他のSNSでは絶対出来ないというものではないが、GREEで何かをしようというのではなく、GREEがあった上で、さぁ何をしよう?という傾向を示しやすい印象を受けている。(繰り返すが、例えばmixiで同様の現象がない、比較して多い少ないという議論ではない)

後半の質疑応答から面白いところを二点ピックアップすると、

・始めから狙っていた戦略的な部分について

「ユーザーを集めるというのは営業。絶対集めてやる、と言う気合いが先行していたと思う。もちろん気合いだけではなく、どんな人に使ってもらうか、という先行ユーザー像は考えていた。SNSの良さは根本的にわかりにくい一方で、勘の鋭い人にとっては何が面白いかすぐに分かる。日常的にネットを使っていて、コミュニケーションに価値を見いだす素養を持っている人たちに、まずはフォーカスを当てていた」

このターゲットと普及過程はバイラルマーケティングと非常に似ている。基本構造が似ているので当然なことだが、大学別の登録状況に差が出ているところなどと合わせて考えると面白い。

・GREEの特性について

「実名性ではないか。このサービスが他のサービスと違っていく可能性は、実名率の高さにあると思う」

との回答がされている。この実名率については、初期ユーザーの集め方で気を使ったところだと以前触れられていた。また、SNSそのものの特徴に繋がってくるが、安定性が高く、荒らしやスパムの発生度合いが低い。
 
 
行く末
 
さて、来し方については、これくらいとして、気になるのは行く末である。

株式会社化したということは、端的に何らかの収益事業として成長していく決意表明ともなる。単体でキャッシュを生まずに、どこかの時点で売却というシナリオもないわけではないが、基本はどこかで収益を上げていくことが必要になる。

それはなにか、という問いが自然と浮かんでくるが、GREEでは何になるのか、ヒントはあるもののはっきりとした形では示されていない。有料化の動きを見せつつある海外のSNSのような展開となるのか、何らかのサービスを組み合わせていくのか、どこかと手を組むのかなど、ありうる選択肢群のうちどれかが表明されることだろう。おそらく、遠い日ではないだろうことからしばらく待ってみたい。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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