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WiMaxの野望

2004/09/24 12:41
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渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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さて、ちょこちょこと動きが出てきてまた気になっているWi-Fi関連、Jeff Nolan経由でWiMaxを。ちなみに、書き手はこういう人である。

参照エントリはMaking the Case for WiMax、資料はIntelの「Emerging Broadband Networks: The Case for WiMAX」より。
 
 
Intelと無線市場
 
まず先にIntelの方から。Intelが無線に強くコミットしているのは周知の事実である。次世代規格と目されるWiMaxの技術開発にも力を入れており、Intelがどう動くかは市場形成を読むのに良い参考資料となる。

WiMaxのポイントは、FPNの「NTTの基本料金なんていらない」でも若干議論になっているが、どことどう棲み分けるか、何を代替するのかになる。基本的な特性を確認すると、

The technology enables long distance wireless connections with speeds up to 75 megabits per second. (However, network planning assumes a WiMAX base station installation will cover the same area as cellular base stations do today.) Wireless WANs based on WiMAX technology cover a much greater distance than Wireless Local Area Networks (WLAN), connecting buildings to one another over a broad geographic area. WiMAX can be used for a number of applications, including "last mile" broadband connections, hotspot and cellular backhaul, and high-speed enterprise connectivity for businesses.

まず、速度が75メガ出せ、今のファイバー並の帯域を持っている。また、距離にして数十キロとされるので、ざっくり比較すると、PHSよりは広いというくらいの粒度で携帯電話の基地局と同列で捉えられる。また、WLANよりも広い。よって、ラストワンマイルのみならず、移動体通信や法人向けの高速通信のインフラとして採用可能ではないかということで、専用線との代替消費となる可能性も持っている。
 
 
普及の3ステップ

Intelは普及までを三段階で見ている。

the first phase of WiMAX technology (based on IEEE 802.16-2004) will provide fixed wireless connections via outdoor antennas in the first half of 2005. Outdoor fixed wireless can be used for high-throughput enterprise connections (T1/E1 class services), hotspot and cellular network backhaul, and premium residential services.

まず、TIの代替的な使い方として、屋外利用で法人や携帯通信のバックボーンとして大きな網をかけるのが2005年の前半。光ファイバーの基幹回線が引かれた頃の風景に似ているだろうか。

次に、屋内に入ってくる。

In the second half of 2005, WiMAX will be available for indoor installation, with smaller antennas similar to 802.11-based WLAN access points today. In this fixed indoor model, WiMAX will be available for use in wide consumer residential broadband deployments, as these devices become "user installable," lowering installation costs for carriers.

小さめの機器で、現在のa,b,g規格と同じような使い方でLANや現在のWi-Fiを代替する。これが第二ステップ。2005年後半。

第三ステップは2006年。

By 2006, technology based on the IEEE 802.16e standards will be integrated into portable computers to support movement between WiMAX service areas. This allows for portable and mobile applications and services. In the future, WiMAX capabilities will even be integrated into mobile handsets.

PCに統合されて、WiMAXのサービスエリア拡大と相まって標準化される。更に先には、携帯端末にも搭載されていく。

Intelが描いているのは、するすると普及するシナリオである。
 
図化するとMaking the Case for WiMaxの通りこのようになる。


 
 
阻害要因
 
普及のタイミングについては、QoS(quality of service)の維持をIPネットワーク上で提供する障害のためにちょっと遅くなるのではと指摘している。

While I don't doubt it will be adopted in the marketplace, I find it pretty hard to imagine that any kind of meaningful penetration will be achieved before 2007, but after that I think it's fair to say that the telecom industry will be forced through another revolution that will most certainly leave some dead bodies on the side of the road.

2007年くらいまではそう成果は出ないのではないか、とのこと。

しかし、流れについては同意していることから、テレコム産業は改革を迫られるとしている。シスコもテレコム産業を取り込みつつあること、モバイル系の事業者もIPの波を捉えようとしていることから数年かけての構造変化は起きてくことだろう。

さて、日本はどうなるか。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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